窓を開け、やや涼しい風を感じながら寝るのも悪くない。

さて、この時期になると毎年登場するのがこれ。
祖父母が〔だし〕と呼んでいた夏の惣菜。
何故〔だし〕と呼ぶのかを知りたくてwikiで調べたところ、山形県の郷土料理だったと知った。
曽祖父の代に、山形の楯岡から北海道に入植して90年。
ご先祖様の日常の食文化が、細々ながらも続いていた事に少なからず感動を覚える・・・自分もそんな年齢になった。
茄子と紫蘇の微塵切りに、時として長ネギが加わっただけの〔醤油漬け〕にもかかわらず、夏の暑い盛りにこれがあると不思議と食が進む。
家では小食なのに、これを乗せるとお代わり必定。丼飯も軽く胃に収まる。
その〔醤油〕だが、昔は生醤油に味の素を加えたもので相当しょっぱかった。
水で薄めていたのだろうが、それでも食べた後に口の周りが痒くなったのを覚えている。
今は市販の麺つゆという便利なものがある。
夏野菜を刻んで麺つゆを加え、ビニール袋に密封して冷蔵庫に放り込んでおけば数時間で食べられるという手軽さが身上。紫蘇と茄子は今時期安いので大量に作って野菜不足を補いたい。
冷や飯にも良し、そうめんのツユにも合う。
夏の盛りが過ぎる前に、茗荷入りの〔だし〕を作ってみたいものだ。