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ウインドマシーン改造編 ④

先日、レンタル楽器庫から台座を持ち帰った。
借用依頼のあった団体の本番も近くなったので、最終的な改修を行う。

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支柱・ハンドル・布といった小物類を収納する袋を作る。
こういうのは纏めておかないと忘れる。

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テント地を2枚重ねで縫製して完成。

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布の張力を加減する際のステーの取り付け部分とストッパーをコースレッドから6ミリの通しボルトに変更して強化。
撮り忘れたが、台座のアウトリガー(安定させるための張出し)もコースレッドで留めていただけだったのでこちらも通しボルトで強化した。

という事で、やっと自分の手から離れた気分だ。
昨年5月頃だったかに無理をして左膝の半月板を損傷し、全力で走れないオジサンになってしまったが、楽しい作業だった。
もし次の機会があるなら、今度は胴体を半割り構造にしてハッチバックの普通車でも運べるサイズのウインドマシンを作ってみたい。


以下、組立手順の画像。
現場で直接説明出来るとは限らないので、スマホで画像を見ながら組み立ててもらおう。

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支柱は両側の固定板を開いて真上から慎重に差し込む。
反対側には白のガムテープを貼ってあるので間違える事はないだろう。

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張力調整部分の位置関係。
スプリングは外側。胴体を載せる前にやっておくべし。

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胴体取り付け部分(裏側)。
台座と接触を避けるため、最初から胴体部分にナット2個分のフカシ。
ボルトをベアリングに通し、付属の工具箱から長短2個のナットを出して友締めする。
ここは手締めで構わない。

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同じくハンドル側。
画像ではボルトのネジ山が余っているが、スレスレまで詰めたほうが演奏が安定する。

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このウインドマシンは逆時計回しなので下手すると演奏中に緩んで抜け落ちる。
付属のレンチでしっかり友締めが必要。
ここでの友締めは、レンチを逆時計回し、ハンドルを時計回しで締め上げる。

ウインドマシーン改造編 ③

直径を縮小してから半年が経過した。
嬉しい事に吹奏楽2団体から借用依頼の話が来ている。
どんな響きがするのかを客席から見届けたいと思う。

タイヤ交換後で腰が痛むが、湿気の多い車庫保管のなので、今のうちに塗装しておかないとカビが生えてしまう。

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コースレッドの頭が隠れるよう、8.5ミリのドリルで削る。ベニヤ板が5㎜厚なので舐めるような技が必要。

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前回は薄め液と半々で失敗したので、3対7程度に薄めて重ね塗り。
適度に艶も出ていい感じた。

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塗料が余ったので手持ちのスピーカー箱にも塗って使い切る。
こういうのは中途半端に残しても再び使う機会がないものだ。

ウインドマシーン 改造編②

12月13日。

なんやかんやと前回から3週間も経ってしまった。
今日中に仕上げてしまおう。

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直径が小さくなった分、円周も短くなるから、やり易いように作った時と同じく曲げベニヤを2つに分ける。

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ベニヤに接着した桟木を円盤にボルト留めし、余分な曲げベニヤをカット。

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穴開け用とネジ留め用のドリルがあると作業が早い。

作業が調子に乗ってきた頃、思わぬアクシデント。
忘れた頃のギックリ腰! 歓迎したくないご機嫌伺いだ。
5段階のレベル2程度なので作業に支障はないものの、ヤル気が失せる。

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一番気掛かりだったチリ合わせはカッターで調整。
曲げベニヤは繊維が一方向なのでやり易い。

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作業終わり。あとは塗装と木工ボンドで隙間埋めを残すのみ。

音量を稼ぐのに布を2重にするとか張力の調整をもっと簡素化するとか、改良を加えたい部分は色々あるけれども、年内はここまで。

ウインドマシーン 改造編①

定演から1週間経った。
アンケートの集計を見た限りでは概ね好評だったようで、スケールの大きな曲を1部・2部にわたって聴けたのも良かったようだ。
ウインドマシーンに関する回答も3件あり、〔ガラガラ回す楽器を初めて見た〕、〔風の音を出す珍しい楽器を見れた〕といったもの。

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演奏会翌日の楽器返却時に、胴体だけ引き取って車庫に保管してある。
レンタル楽器庫のドア間口は73㎝。直径76㎝なので3㎝オーバー。

生徒を出迎えた校長先生の訓示。
いいですか皆さん、家に着くまでが修学旅行だと思って行動するように〕
ウインドマシーンも同じく、レンタル楽器庫に収まらないと定演は終わらないのだ。

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大事を取って直径70㎝に縮小する事になっている。
直径が変わるとネジ穴のピッチがずれるので、同じ円板を加工するわけにはいかない。

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ネジを抜いて側板を外したところ。桟木に直接ボルトを通せば強度の問題はないと思われる。でも支えの板材は木工ボンドで曲げベニヤと同化ているので取り外し不可能。そのままにする。

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何センチ詰めるかはやってみなければわからない。

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近所のホームセンターでベニヤを半分に切ってもらい、ジグソーで円形にする。
円形カットも頼めばやってくれるが1回2,000円。5.5㎜厚なので必要なし。

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サークルカッターでサウンドホールを開け、軸棒を付け替えて側板終了。
このままというのも悪くないな。サンドペーパーをかけて無色ラッカーで仕上げるのも良さそうだ。

あとは桟木を打ち付けるだけだが、見た目ピタッと収めるには少々苦労しそうな予感。
15時半を過ぎて急に寒くなったのでこの日の作業は終了。

ウインドマシン自作⑦

6月21日。

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早朝から仕事なので、前日に積んでおいたウインドマシン。
積んだというよりも無理矢理押し込んだと表現した方が正しい。
押し込んだ際に後席ドア付近に傷を2か所付けてしまった。

合奏会場に到着し、胴体は手持ちで、台は畳んでキャスターに載せてエレベータで搬送。

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サウンドホールは客席側に向け、時計回しで演奏するのがいいようだ。

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〔宇宙の音楽〕冒頭部分。
車庫の中とは違い、予想していたよりも音量が出ている。
ただし静かな場面なので〔とりあえずこの曲には使える〕という事かも知れない。
ともあれ、奏者からOKサインが出て肩の荷が下りた気分だ。
帰り際、印刷会社勤務のW氏にバンドのステッカーを制作依頼する。


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女性団員がFBにアップしていたので無断で拝借。
友達限定なので修正したが、この表情を見るにつけ、やはり女性は太陽なんだと思わずにはいられない。




ウインドマシン自作⑥

ほぼ出来上がったのを見ると細部の仕上げが雑というか、面倒なので端折って終わらせた部分が多い。
どうせ客席からは判らないだろうし、色を塗れば誤魔化せる。
こうした性格は今さら直しようがないので仕方がない。

ホームセンターで売られている木材の規格は殆どが3尺や6尺単位なので、特別な事情がない限り側板の直径と桟木の長さは910㎜を超す事はない。
そうなると台座の寸法も自ずから決まってくる。
あとは運搬にエレベータを使うとか乗用車に収納可能といった外的要素を勘案して設計すれば進行が早い。
中心の軸棒を側板に固定する方法とか台座の収め方とか、色々悩む部分もあるだろうが、難易度は決して高くはない。

自分の場合はかつてログハウスをセルフビルドした時の様々な経験が身に染みついており、思い浮かんだ大雑把なイメージだけで作業を進められ、若い時の経験は後々役に立つものだと実感した次第。

さて、今回の自作シリーズもそろそろ終わりに近づいてきた。
月末から地方出張が増えて休日がどんどん潰れる。
〔本業〕の練習がおろそかになるとマズいので早く終わらせてしまいたいというのが本音だ。

残っている作業は塗装とテンショナーの作成。
ホームセンターの開店を待ってレジに並んだのはいいが、財布を忘れた間抜けなオジサン・・・。

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油性ニスを塗る。一度塗りで止めておけばよかった。

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反対側。ムラのない一度塗りで終わらせておけばよかったのに。

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かくして、ベニヤ材の安っぽさを強調するには最高の仕上がりとなった。
ボロ布にシンナーを含ませてひたすら拭き取ると、ナチュラルな光沢感が出て何とか恰好が付く。

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昼からは台座の塗装。水性塗料なので作業が楽だ。

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車庫の片隅に眠っていたエキスパンダー。
中学1年か2年の頃に買った覚えがあり、かれこれ40年経つ。
バネは高価なので、これを流用する。

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組み付け。
無いと困るようなものでもないが、静かな部分でデリケートな音量調整をする時に役に立ちそう。

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テンショナーの可動域を決めかねたのでコースレッドで仮留めした。
ようやく完成。
構想を練る期間も含めて約4か月。
うち、実作業は休日を6日間充てた事になる。

布は手芸マニアのご婦人方の聖地カナリヤで帆布の8号を1.7m分購入。
一方を片手で持って音量・音色を自由に変化させられるようにした。

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着脱は、両側の押さえ板を上げて差し込むだけ。

さて、奏者になったつもりで回し、改善が必要(かもしれない)点が2つ。

① 音量を上げようとすると重くなる。自分はいいが、ウチの奏者は大丈夫か?
桟木の本数を欲張って32本にしたが、一般的?な16本でも良かったのではないか? 鋭がらせて布との接触面を少なくしても抵抗が減るわけではない。

② 自転車のペダルを流用したハンドルは短い。あと10㎝欲しい。

静かな場面ならともかく、チェザリーニの「アルプスの詩」のように、周りが音量を出している場面でも存在感を発揮出来る物を念頭に置いていた。
内部共鳴はそれなりの効果があったものの、現物を一度も見た事がないのでちゃんと音量が出ているのかどうか見当がつかないというのが困る。

ともあれ、自分が出来る事はここまで。
あとは、本番で演奏する奏者の意見を聴いて完成させよう。

続く。

ウインドマシン自作⑤

先週は土日も仕事だったので代休を取得した。
山妻が車を出すのを待って作業を開始。

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台座は3等分にして折り畳み可能にする。

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アウトリガー(横の張出し)を出すと幅が1,200㎜となり、安定感が増す。

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木胴を乗せた時に傾くとマズいので、支柱を固定する際に一応レベルで計測しておく。
台座の奥行1,200㎜が1,185㎜になった。

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前後に揺れないように固定すれば、クリアランスはこれだけあれば充分。

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台座が完成。家にあった2×4の端材を使い切った。
パイプを組んでも良かったのだが、組立・分解時に手間取りそうなのと安く上げたかったのでこの方法。
木胴の固定時以外はネジ・ボルト類を一切使わないのがミソ。
購入したのはベニヤ1枚と蝶番12個、ネジで計2,500円程度。

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折り畳むと後部座席に収納可能。
重いので取っ手を付ける必要がある。

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柱にピローユニットを付けて試運転。
うまくやれば一人でも組立・撤収が可能だ。

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ハンドル部分は高ナットを使い、締め上げて固定する。

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手芸店で1m500円程度の布を購入した。
ウインドマシン自体、無難な色が多いので、こうした派手系の布でも差支えないと思う。

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音量がサッパリ・・・。内部共鳴がどうこう以前のショボさ。
メガネ拭きのようなツルツル素材なので桟木との摩擦がないのだろう。
そのくせ、強く押し当てると今度は回らない。
致命的な勘違いでもあったのかと不安になる。
足腰の疲れを気にしながら最初から作り直す情景が目に浮かぶ。

やはり帆布か。
それと、接触面積やテンション調整の仕方など、合奏で披露するまでには色々と課題が多い。

ウインドマシン自作④

5月10日。
前夜飲んだので作業を開始したのは買い物から戻った昼過ぎ。

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一晩乾燥させて強度を増した本体。木工ボンドの接着力は絶大だ。
そろそろ塗料の事を考える段階に来た。

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大体の下台寸法を出すため、クリアランスの計測。25㎜あれば充分だろう。
台の幅は120㎝。普通乗用車の後部座席に入るようにするには折り畳み式にする必要がある。

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支柱は、以前出張先で譲り受けた合板の角材。
2×4材より一回り太く見栄えもいい。

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家にあった2×4の端材。これだけあれば足りる(ハズ)。

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車の下に潜る時に使っていたコンパネから三角板を切り出す。

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こんな感じで固定する予定。
幅が70㎝なので、安定を保つために必要なアウトリガー(張り出し)は2×4材を使う。

合奏を控えているので実質2時間程度。作業よりも考えている時間が多かった。
こんな日もある。

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翌日にミニピローユニットが到着。1個380円程度。

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ベアリングユニットと比べるとかなり見劣りするが、ガス管などを固定するサドルバンドを流用するよりも滑らかに回転するだろう。

ウインドマシン自作③

5月9日。

注文してあった〔曲げ合板〕を引取りに行ったついでに木工ボンド等を買い、作業開始。

家の近くで曲げ合板を取寄せ可能なホームセンターがジョイフルエーケーのみで、一番薄くて5㎜。本当は3㎜が欲しかったのだが仕方がない。

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左の2本は曲げ合板の両端を止めるための板で、9×40㎜の面取り用松製材。

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これで作業がしやすくなる。
半円に合わせて2枚カットし、端からコースレッドで留めていく。
台木には木工ボンドをたっぷり塗布。

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半分覆ったところ。こうして全容が目に見えるようになると、予想していた以上に大きいのを実感する。

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円筒化完了。力を加えてもビクともせず、強度は満点合格。
しかし、少し重くなってしまったのが残念だ。
もっと薄い曲げ合板を探す努力をすべきだったと後悔・・・。

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円板との接合部分に木工ボンドを塗付して外に出し、昼食。

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昼からは2mの桟木を切り分け、取り付ける作業。

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当初は153円だったのが54円の捨て値。ラッキーでした。

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910㎜にカットして30本になった。

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32本必要なので、足りない2本は端材を利用する。


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こちらも木工ボンドを塗付して両側からコースレッドで固定する。
500ml入りの木工ボンドがほぼ空になった。
強度的には不要だが、弦楽器やスピーカーと同じ理屈で、得られる振動を無駄にしないための工夫。
内部共鳴はそれほど期待していないものの、やらないよりはマシだろう。

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荷締めベルトで固縛し、はみ出た木工ボンドを濡れ雑巾で拭き取って今日の作業は完了。
物置通路のドアに通らないので、亡父の車庫に仕舞う。

これで本体部分が完成した。
大したトラブルもなくアッサリと終わってしまったので、ブログ的には虚しさが漂う。

個人的に面白かったのは、作業に没頭するサマを山妻に笑われたので文句を垂れたらすかさず〔クレイジー〕と返されたぐらいか。

ウインドマシン自作②

5月5日。

ジョイフルエーケーに行き、〔曲げ合板〕の取り寄せ注文。
繊維の向きを変えて重ね合わせ、強度を持たせたものを〔合板〕と呼ぶ。
曲げ合板(R合板とも呼ぶ)は繊維の向きが同じなので曲げ加工が容易。
木製のゴミ箱などがそうだ。
一般には需要が少ないので値段が高く、取扱いの中で一番薄い5㎜の6尺曲げというのが1枚3,218円。1枚では足りないので2枚注文。
この時点で当初予算の1万円をオーバーしてしまったぞオイ!

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お昼にTUBA職人さんがブルーのAudiでご来訪。
以前修理してもらったYBB-103を求める人が現れたので譲る事にした。
愛着のある楽器だったが、吹かないで置いておくよりも誰かに吹いてもらった方が楽器も幸せだ。

さて、Windmachineで外国のWikiを見ると使用楽器の曲紹介の最初に面白いのが出ている。

Ringo Starr, on the Beatles' song I Want You (She's So Heavy)

実質ラストアルバム〔Abbey Road〕A面最後の曲で、リンゴがウインドマシンを回している事になっている。
久しぶりにCDを聴いたが、シンセの音だ。
Wikiという場において、こんな加筆に数多の口うるさいビートルズファンが気付きもしないというスクエアな存在、それもウインドマシンの魅力のひとつ。

さて本題。

スパゲッティを大喰いして昼寝したので作業を始めたのが15時頃。

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1×4材を1本買い足し、桟木の台木を全て付け終えた。
130本入りの百均コースレッドが2本残った。

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前日に仮付けした鋼製床束のボルト部分が逆ねじで、ナットを追加したくても店では売っていないようなので片方に付け替えた。
ボルトの通し穴をドリルで広げたり、補強のベニヤを切り出したりと結構手間が掛かる。

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先日の出張先で入手した自転車のペダル部分を〔さびとりつや之助〕で磨き、ディスクサンダーでハンドル部分を整形。

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12㎜ナットをハンマーで叩き込んだら具合良く収まった。
ナットを足して共締めすればしっかり固定されるだろう。

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早速取り付けてみる。
柄が短てくモーメント不足が心配になるが、それは完成してからの話。

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クリアランスがギリギリかな・・・?
支柱がグラつかないようにすればいいのだが、今から1サイズ長い床束を買い直すのも面倒だ。
いざとなったらソケットで延長する方法もある。

現時点で設計図やメモ書きの類は一切書いていない。
その縛りで何か問題が起こった際に解決法を考える自由度が狭まってしまうような気がする。
〔木〕という素材は優しいので、多少の失敗ならやり直しが効く。
多少時間が掛かっても、その場その場で対処しながら進めたほうが作る喜びが増すはずだ。

ウインドマシン自作①

【はじめに】

このウインドマシーンを製作した2015年当時は、製作日記的なブログが幾つか存在し、その中から必要な情報を拾い出して色々と参考にする事が可能だった。
ところがここ数年の間にYahooを初めとした無料ブログサービスが次々と終了してしまい、『ウインドマシーン+自作』などで検索すると当ブログが上位に表示されてしまうという由々しき事態となっている。

図面に類するようなものは何ひとつもなく、家にあった廃材と端材を活かして臨機応変に作った物なので大して参考にならないと思うのだが、既にあちこちでリンクされているために自作を予定されている(及び製作中)方の目に留まるようだ。

低コストでの完成を目指したものの、楽器庫に入らなくて胴体を作り直したり、他にも塗料代やら何やらで諸々の出費が重なり結構な金額になったと記憶している。

結論から言うと、ご紹介して頂いたまとめブログ?にも書かれているとおり、製作の手間と費用を勘案すれば他所から借用するのがベターだと思う。
父母会のトーサン達や技術の先生らによる「労作」がどこかの中高吹部の楽器庫に眠っている筈だから、その気になって探せばきっと見つかる。

もちろん、レンタル料が高い、どこ探しても見つからないといった理由で製作に至る場合もあるだろう。
いくら安く上げようとしても、必要な材料を全てホームセンターから購入して作るとなれば無塗装でも最低1.5万円はかかる。
もちろん各種工具類は揃っているという前提で。
ウッドショックが落ち着くまでは相当時間が掛かりそうで、例えば10ミリ厚のベニヤ板3×6(畳1枚サイズ)が7年前に980円だったのが年明けに同じ店で倍以上に跳ね上がっていて思わず二度見したものだ。

新築現場などを見ると、そこそこの長さがあってまだ充分に使えそうな柱や板材の端材がいくらでもある。
遠慮せずに親方にお願いして譲ってもらおう。 特に土台用の太い角材は高価なので入手出来ればラッキーだ。

筐体を完成させるのはさほど難しい事ではないが、望んでいた通りの響き・音量が出るとは限らない。
材料費の中では布代が一番高いので一種の賭けのような要素があり、布の選定こそが一番の「キモ」ではないか。

①化繊は抵抗が少なく音量の調整が容易な反面、甲高く薄っぺらい響きしか出せない。
②帆布は厚くなるほど自然の風に近い響きになるが、そのぶんハンドルが重くなって微妙なコントロールが難しくなる。
回す時の抵抗と音量のバランスを考慮すると「6号帆布」が適しているように思う。

「宇宙の音楽」では冒頭の静かな部分にしか使われていないので音量は求められておらず、現在出回っているプロ団体のCDは曲のイメージに合わせて音そのものが加工されているので製作の参考にはならない。
大抵のお客さんは「珍しい楽器を見る事が出来た」で満足してくれるだろうけれども、演奏曲に見合う響き・音量が得られる物を一発勝負で作るとなるとこれが中々難しい。
どうせ作るなら150人編成のStraussのアルプス交響曲でも通用するものを基本とすべきだろう。

実物に触る機会など滅多にないだろうから、YouTubeを最大限に活用するしかない。
Windmachine 又はEoliphoneで検索すると変チクリンなのも含めて演奏動画が色々と出てくるから、布の材質と桟木の本数・接触面の形状等に注意して見比べているうちに色々分かってくる。
これも貴重な経験値。

以上。
※ 2022年1月10日追記






この時の続き。

正式に決定していないものの、合奏で〔宇宙の音楽〕の練習はすでに始まっている。

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難しい曲なので先日CDを購入した。

実は、それよりも前に材料を買ってしまったのだ。

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コンクリート型枠用面木(底辺35×長さ2,000㎜)
桟木(布に接触する部分)の材質・形状をどうしようかと検討中、音量を稼ぐには硬くて鋭角の材が向いているだろうという結論。
ジョイフルエーケーに行くと、ヒノキの三角材というのが売られていて、形状としてはこれが理想的なのだが、910㎜1本が285円とべらぼうに高い。
そこで、12㎜厚のパイン材(硬い部類に入る)を幅40ミリ程度にカットして先端をカンナで三角に削る積りでいたのだが、面倒なのでもっと他にないかと思っていたところ、近くのホームセンターで面木を見つけた。
普段は扱っておらず、しかも1本54円というタダ同然の価格だったのでありったけ15本まとめ買い。

5月4日
近所のホームセンターへ買い出し。

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12㎜×3×6のカラマツ合板が固くて気に入ったので台用に1枚、胴体円盤用に5㎜×3×6を1枚、車に積めるようにそれぞれ半分にカットしてもらう。
他に軸用の床束2組、38㎜のコースレッド130本入り(百均)、定規用板(百均)、フランジ固定用の6㎜ボルトが半額だったので8本分。

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鋼製床束。中心の軸を胴体に固定するのに皆さん苦労されているようだ。
これを応用すれば長い軸棒は不要となり、フランジをどう固定するかという面倒な事で悩まなくて済む。

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最初に円盤の寸法を出す。
エレベータの間口は800㎜なので直径750㎜。

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桟木を32本使う予定。

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ジグソーで円形にカット。円盤には5㎜の合板を使う。
ネット検索で作例を拝見すると12㎜のコンパネや1枚板などを用いてゴツく仕上げているケースが非常に多い。
作りを重厚にしたところで出る音には殆ど影響しないから、操作性や組立・及び運搬の手間を考慮しても軽いほうがいいに決まっている。
ちなみに私が所属するバンドの打楽器奏者の一人は既に還暦を迎え、合奏後の撤収作業が決して迅速ではない。
もう一人、ベテランの女性団員には可愛い孫がいる。
だから、打楽器奏者以外の人が作る際は、実際に使用する奏者の側に立たなければならない。

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外国のサイトより。
ディズニーCに行けばありそうな気もするが、古い粉挽き小屋の水車のようなイメージに皆さん影響されてしまうのだろうか?

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片方にサークルカッターで150㎜の穴を4個空ける。
今回作るウインドマシーンは半密閉式。
軸を通さないのでそれに代わる補強が必要となり、当初は太い塩ビ管を使う予定でいたが色々調べているうちに〔曲げベニヤ〕で外周を囲って円筒状にすれば十分な強度を得られるという結論に至った。
実際、この方式で販売している業者が2社ほどあった。
内部共鳴による音量アップがどの程度のものかは不明だが、薄く軽くすれば振動伝達力が増すのでそれなりの効果を期待したいところ。

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円盤の完成。合板の縁が捲れたりしたが、後で塗って誤魔化せばいい。

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床束を取付けしてみる。
片方が逆ネジだとは知らなかった。
フランジ部分に補強の当て板をし、6㎜のボルトで締め付け。

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今度は桟木を固定する台木のカット。
1×4材を100㎜にカットし、さらに斜め切りすると1本の板から36個出来る。
桟木を32本使うとなると、6尺の1×4材がもう1本必要となる。

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2か所止めで16個づつ台木を取り付けて今日の作業はオシマイ。
R.シュトラウスの〔アルプス交響曲〕をBGMに、ずっとしゃがんで作業していたので腰と膝が痛い・・・。


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