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リンカンシャーの花束

11月の演奏会にLincolnshire Posy(リンカンシャーの花束)の第2楽章が加わった。

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この曲は作曲者のグレインジャー自身のルーツであるイギリスの民謡を題材にしており、アメリカのバンドのために書いた委嘱作品。
初演が1937年。既にアメリカ移住から20数年経っており、木管奏者として一時期軍楽隊に在籍していたという履歴性から見ても、Baritoneパートで使われる楽器は当時のCONNやKINGといったアメリカ製の音色が念頭にあったものと推察している。

30年前に全曲演奏した時はB&Hのバリトンを吹いた。
もっと張りのある音で吹きたいと思ったものだ。
特に4・5楽章のソロパートの音色は、作曲者の持ち味である豊饒な色彩感が活かされていないように思われる。
同じユーフォニアムでもイギリスとアメリカとではコルネットとトランペットぐらいの音色の違いがある。

イーストマンの1958年録音では既にBessonに置き替えられていたようで、それ以前のアメリカの楽器を用いた古い録音は残されていないのではないだろうか?
そんな事情もあって今やイギリスのユーフォとバリトンで演奏されるのが当然としても、イギリスの曲だからブリティッシュスタイルだと勘違いされているような向きもあるようだ。
ユーフォ吹きとしては気になるところ。

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今回はCONNの楽器で吹いてみようと思う。
自画自賛かもしれないが、やはりこの曲にはこの音色が合う。
TPソロの後にTuttiで主題が一気に盛り上がる部分のブラッシーな響きは格別。
アメリカ製バリトンホーンの存在すら知らないユーフォ吹きが増え、コレクターズアイテムとなってしまった感があるものの、自分が吹けるうちはこの楽器の特質を生かせる曲を演奏する機会を待ちたい。

2020年10月25日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

オリジナルバッグ製作

ユーフォニアムが使用するミュートは一般的には2種類ある。

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愛用しているVISARUNOのバッグは横のファスナーを外せば最大径14㎝のNew Stone Linedが収まる。
ところがDenis Wickとなると最大径が28㎝なので、これを使うときは大型のボストンバッグが必要となる。

VISARUNOにヒントを得て、2つとも収納出来るバッグを作ってみる事にした。

おおよその外寸はZero Halliburton(ゼロハリ)のアタッシュケースに合わせた。
鏡面仕様を買えなかった悔しさからステンレスを選択した次第。

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用意した材料はステン板(0.5㎜)と帆布、以前仕事で使っていたカバンの革など。

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ステンの裁断は危険が伴う。アルミ板を変形させてボディラインを決める。

本格的な裁縫は初めての事で、「糸通し」の使い方も知らなかった。
レザークラフト専用の針は先端が四角くて切り裂きながら突き通す仕様。
うっかり指に刺そうものなら出血がしばらく止まらない。
余ると思っていた太い糸50mを使い切った。

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完成。
サイドファスナーが2つあって3段階に幅が調整可能。

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最大にするとミュートが両方とも入るようになっているが、今回の定演ではNew Stone Linedと置台。
更に一升瓶が入るスペースもあるので本番後の打上げにもこれ一つで対応可能。

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レザークラフトは奥が深く、モノによっては力が要るので趣味とする男性も多いようだ。
ミシン不使用の全て手作り。
縫い目が蛇行していたり結果的に重くなってしまったりと色々と不満は残るものの、やり遂げたという安堵感は大きい。

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ゼロハリよりも少し大きくなったのは一升瓶のスペースを確保するため。
尤も、差し入れの美味い酒はすぐに空いてしまうのだが。

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予備用に買った革は譜面台ケースに化ける。

2019年12月14日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

3度目のサムシング

先月の話。

普段からお手伝いしている信濃中OBバンドの定演で「サムシング」を吹かせてもらった。

最初に人前で吹いたのが結婚披露宴の時で、当時はログハウスにかかりっきりでしばらく楽器を吹いておらず、当日エレクトーン奏者にコンデンススコアを渡してほとんどブッツケ本番。
ビデオに収録されていなくて良かったと今でも思う。
とにかくメタメタだった。

2度目は10年前のポピュラーコンサート。
ピッチの細かなコントロールも含めてこの時は相当練習した。
気負い過ぎて本番までに吹き過ぎてしまい、潰れた

今回は直前までリップスラーが決まらず、往年のバック5Gを出したりするという得意の足掻き。
そうこうしているうちに「息のスピード」が下がっている事に気付いた。
老化現象であろう。

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会場は昨年開業した「札幌市民交流プラザ」のクリエイティブスタジオ。
上階には「札幌文化芸術劇場 hitaru」がある。


そして本番。
当初第2部の1曲目だったのが、第1部のラストに変更されたと知ったのが2週間前。
吹奏楽のオリジナルからポップスへの橋渡しという意味合いだそうである。
「アルヴァマー序曲」や「エルカミ」といったユーフォ吹きには辛めの曲は相方に任せ、ピークを自部のソロに持っていく。

「人生を知り尽くした奏者が・・・」みたいなアナウンスにおどけたフリをしてステージ前へと進み、なんとか音を外さずに吹く事ができた。
後で画像を見たら前かがみで体の軸が通っていない。
吹きながらも感じていたが、ピッチのコントロールに回す余裕がなかった。

日曜日だったので打ち上げは日本酒に手を出さず(周りに止められた)、無事終了。
お陰様で大過なく終えられ、積年のわだかまりも解消されてヤレヤレ。

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2019年12月09日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

Cervennyのチューバ その後

早いもので、後輩から預かってから8年も経ってしまった。コチラ

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娘が中学時代に1か月ほど使っただけで部屋の隅に眠ったまま。
昔の楽器なのでピッチがヤマハほどではなく、ハードケースが無いので母校への寄贈をためらっていた。
ピッチが良くないといっても大学生の頃に吹いていたLignatoneよりもずっといいし、音のツボの範囲が広いのでコントロールし易い。
今の子は賢いから問題ないだろうと思い、現在OB会の事務局長になった後輩に連絡したところ、近日中に母校に行くとの事で言伝をお願いした。

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顧問の先生と連絡が付いて母校に持参。

男女の部員が試奏したところ、とても気に入ってくれた。

元持ち主の後輩も、「自分が吹いていた楽器を後輩が吹いてくれることになってとても嬉しい」と喜んでいた。

もっと早くそうすべきだったのだ。
2019年03月26日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

Bach 12

マウスピースの話。

何時の間にかマウスピースが15個程になった。
人に譲ったのを含めると累計で20本近くになるのではないだろうか。
その割にはちっとも上手くならない
とりあえず今後も使う予定の無い5本をフリマサイトに安く出品し、3週間ほどで全て処分した。
続けていればこの先も色々試す事はあるだろうけれど、マウスピースというのは一定期間使ってみないと善し悪しが分からないので高ければ良いというものでもない。
シグネチャーモデルが色々出るのは結構な事だけれども手が出ない。

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整理中に出て来たBachの12。
細管のトロンボーン向け。
細管用はYAMAHAのYEP211用が3本あるのだが、このマッピはどういう経路で入手したのか思い出せない。
店で買うならそれなりの下調べはしたはずだから誰かに譲ってもらったのだろうと思うがそれすら思い出せない。

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試しに昨年入手したOldsのバリトンに使うと、とても小気味よく鳴ってくれる。幾分ピッチもコントロールし易くなったし。

ヤマハYEP-211用に使っていたBach5GSだとしっくりいかなかったので、どうせ50年前の古い楽器だし昔のニッカン程度でも仕方ないか~と思っていたわけだ。
恥ずかしいと思うと同時に、申し訳ない。

YEP-211と殆ど一緒だがこの楽器はバリトンだ。
管の長さが同じなので無意識のうちにユーフォニアムの音色を求めていたのだろう。

ユーフォにしても同様の事が言える。
昔はBachの5Gが定番で、それ以外となるとPerantucciかYAMAHAぐらいしか選択肢が無かった。
5Gでは少々窮屈に思えるようになって現在はベストブラスのTB-L-5Bに落ち着いている。大きさは4と5の中間ぐらいで自分には丁度いい、
誰の影響なのか、大きめのマウスピースを使うのが流行っているようだが、「3」になるとさすがに鳴らし切るだけの体力がない。
鳴らせたとしても、楽器本来の旨みが損なわれてしまうように思える。

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これで3月に予定するタイガースの納会で使う目処が立った。

2019年02月23日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

チューニング管をカット

Oldsバリトンの話。

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野外ステージを控え、数十年ぶりにステージに乗せるべく合奏に持ち込んだのはいいが、鳴らないのは吹く側の責任としても、チューニング管を全部入れてもピッチが低い。
いくら古い楽器といっても4~50年前のチューニングはA=442Hzだったはずであり、どうもおかしい。

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唯一考えられるのはシャンクが微妙に細く、ヤマハのYEP211と比較すると10ミリほど残る事。その程度なら大して上がらないのでチューニング管を切る事にした。

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マウスパイプの入口を研磨するために買ったスポンジ状の研磨ツール。
これにピカールを塗ってドリルで回す積りだったのだが、芯がマウスパイプの内径よりも太い事が判明し、700円程損してしまった。

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2センチほど詰める。

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ディスクサンダーで切断。微妙に斜めに切ってしまうと見かけが良くないので数回に分けて作業する。

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楽器自体に手を加えるのは初めての事でかなり抵抗があった。
でも楽器店に持ち込むような物でもなく、結果的に上手く行ったので安心した。

これで低いのは何とかなった。
今度は全体的なピッチの傾向が気になる。高域になるにつれて低くなり、低域は逆に低くなるという傾向。
ヤマハのフロントベルも管の取り回しが似たようなもので、これが原因か? ちゃんとしたフロントベルを吹いてみないと何とも言えないが。

それにしても低域の抜けが悪い・・・。

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本番が迫っていて間に合いそうもないのでヤマハを持って行く。
これで行くはずだったのだが、合奏の集まりが悪くて(金管2人だけとか)自分のピッチに自信が持てなくなった。

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という事で、AMUSEに落ち着く。
こうなってしまった原因は日頃の練習不足だというのは判っている。

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当日。
可愛いギャル団員がチアリーダとなり「ヤングマン」で踊る。

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屋外ステージの開放感は別格だ。
次の機会までには何とかしてOldsを復活させよう。




2018年08月18日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

ユーフォニアムの立奏ストラップ②


この時の続き。

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ギターストラップを素材にした自作品を同じバンドのユーフォ奏者が試用する事となった。
座奏には不要と思われるが、この先も使ってくれそうなら差し上げようと思っている。

ところで、ストラップを付けて立奏しているうちに気になった事があるので記しておきたい。

トランペットやトロンボーンを見てお分かりの通り、音域に応じてベルを上下させたり、マウスピースを当てる位置を微妙にずらしたりと色々やっている。
ユーフォニアムも同様なのだが膝に置くと支点が出来て動きが制限されるのでその辺を意識する必要があり、プロ奏者に限らず上手い人は左腕1本で抱えて膝から離したまま吹く人もいる。
ユーフォは近年になって座奏クッションが普及し、これで他の金管楽器と同様に「正しい姿勢で楽器を口に持って行く」という事が容易になったのは喜ばしい。

では立奏用ストラップを付けた場合はどうかというと、ストラップに頼るとマウスピースを当てる位置を微妙にずらせなくて困る。
高さを口に合わせると楽器が体に密着する。それ自体は悪い事ではないけれども、離せないので角度の調整が困難になる。

どんなソロ曲でもずっと吹き続けているわけではない。
休んでいる間はストラップに預けて腕の疲れを軽減させるという、補助的な道具として割切るべきなのだろう。

最初はいい事ずくめだと喜んでいたのに、年取ってラクする事ばかり優先すると大切な事を見過ごしてしまうものだ。
2018年08月18日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

39年振りの全校応援

先月の話。

母校の野球部が勝ち進んでいて、14日の試合が降雨のため4回で無効試合となった。3-0で劣勢だったので命拾いした形。
16日に再試合となり、学校のHPに全校応援の案内が出たので楽器を抱えて円山球場へ向かう。

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昔風のラーメンを楽しみにしていたのに試合の合間とぶつかってこの混み具合。
ここはカレーが人気らしいが入れなければ意味がない。
結局焼きおにぎりで昼食を済ませた。

若い新任の顧問先生は困ったようで、最終的には校長の了承を取るという事に。
無理もない。何の前触れもなく真っ赤な楽器ケース持った得体の知れぬオヤジから「OBです。一緒に吹かせて下さい」などと言われても警戒するのが当然だ。

1979初夏 円山球場

39年前の全校応援。近くの会社に勤務していた父親が仕事をサボって撮影したもの。
東海大四と甲子園出場を争う決勝戦だった筈だ。
3塁側に立つ相手校のコーチ役?に汚いヤジが飛んだものだが、共学になった今では有り得ない話。

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応援は野球部が主導し、楽器を持ったブラバン部員は20名程度。
後輩というよりも可愛い娘達ばかりで戸惑う。

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なんと、Kingのユーフォニアム。
現行モデルの2280SPと思われ、長い4番管が特徴。
ヴァルヴのボタンが違う形だったりしてちょっと可哀想な備品。
もっと支援出来るように頑張らないといかんな。


2018年08月16日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

管内洗浄、ハードケース修理

先日仲間入りしたOlds(オールズ)のバリトンを洗う事にした。参考記事
この個体はヴァルヴ回りも抜差し管にも緑青が見られず、元の奏者は楽器の扱いを心得た方だったようだ。
何十年眠っていたのかは知らないが、吹く時に差したオイルが管内を回って湿潤し、独特の異臭を放っていた。
これを何とかするのが今回の目的。

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ベルを外せるので衣装ケースにスッポリ収まるのが有難い。
重層もクエン酸も大サービスして丸1日間浸け置きした。参考記事

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表面のヌルヌルを洗い落してからスワブを通すと茶色い汚れ。
3~4回目でやっと積年の汚れが臭いと共に取れた。

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チューニング管の唾抜き用バネが劣化していたのであり合わせの物と交換。

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1番管が渋い。
ロウが盛ってあるのは抜き差し時に金具等で負担をかけて損傷した可能性も。
ピカールで鬼磨きして抜き差しを楽にする。

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ベル接続部分に077という刻印。メーカーの型番コードではないかと思われる。


続いてはハードケース。

1961年当時の価格表に写真入りで載っていて価格が70ドル。
バスや飛行機といった長距離移動を前提に作られていると思われる。
このカッコ良さと真面目さに比べ、昨今の有名メーカの付属ケースの貧弱さといったら・・・。

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小物入れの留め金も歴史を感じさせる。

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ベルの根元を支えるクッション材が溶けて緑色の粉末となり大量に出てきた。
代わりに梱包用のクッション材を詰めてある。

内張りの剥がれを再度接着して修理完了。

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布地に染みついた楽器の匂いは頑固なので〔バスタークリーンペット〕というスプレー溶剤が効く。

オイルを差して吹いてみたところ、吹奏感に変化は無し。
少しは音抜けが改善されるのを期待していたのだが・・・。

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ベッソン用のクッションから薄い汎用品に替えると大分良くなる。
ただしピッチが悪い。
過去に「ニッカン」の古い楽器を何本か吹いた時と似たような感じ。
ニッカン並みとまでは言えないが、入門用の「AMBASSADOR」は管の素材(組成・厚み)が「それなりのもの」でしかなかったようだ。

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入手時との比較。
手を掛けると情が移ってしまい、TUBA職人さんにオーパーホールをお願いしたくなる

とりあえず出番が来るまで物置に保管。



2018年04月07日 | Comments(2) | Trackback(0) | 吹奏楽

ユーフォニアム立奏用ストラップ

実は年の暮れに鬼門の「サムシング」を吹かせてもらるかも知れない。
レッスンも自己練習も基本的に立奏で通す専攻生ならともかく、いままで座奏しか知らず、しかも年を取った現在、いざ立奏となると姿勢が悪くなったり余計な力が入ったりして不安要素が多い。

プロ奏者である坂岡裕志先生のWebsite「ユーフォニアムストラップ&立奏サポートグッズ」のコーナーがあり、こちらは大変参考になる。
商品の説明に留まらず、自作もされるマニアックさが実に素晴らしい。

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この中で、YAMAHAのバリサク・ファゴット用ストラップで型番BSFGSというのがユーフォニアムにも使えると紹介されていたので購入した(手前)。

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主管とベルをつないでいる支柱にフックを掛けるのだが、AMUSE・YAMAHA・WILLSONは支柱が真っ直ぐなのに対して BessonはU字で収まりが悪く、しかも金具が干渉する。
そこで手持ちの材料で中継用のベルトを自作してみた。

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手持ちのストラップ素材をカットし、ハトメで穴を開けリングで留め、そのリングにフックを掛ける。

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高さを調整したベルトは意外と短く、引っ掛ける時に窮屈な思いをするのでこの方がいいかも知れない。
実際に取り付けて吹いてみるとしっかりと「支え」が出来て姿勢が安定し、非常に楽だ。

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調子に乗ってギターストラップでも作ってみた。
この色なら定演でも使えるし、幅が広いので肩に食い込まない。

YAMAHAのストラップはAmazonで3,148円。
手持ち素材の自作が上回って少し損した気にもなったが、こういう物は実際に使ってみないと善し悪しが判らないもの。
であるからして、有益な情報をもたらしてくれた坂岡先生に感謝、という事だ。

2018年04月07日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

打上げ

3月24日。
お手伝いしている信濃中OBバンドの本番。
とにかく演奏回数の多いバンドで、出張等で出られない場合を除いても年に5~6回は一緒に吹かせてもらっている計算。

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控室にて
この日は信濃中の現役生とのジョイント形式で、会場は学校の体育館。

1昨年の定演で不覚にも泥酔して以来何だかんだと理由を付けて出来なかった打上げ。
さすがに今回は団長から「出なきゃダメです」と釘を刺され、続いてテナーサックスのお姉様から「今度は大丈夫ですよね?」みたいな事を言われ、翌日は空いているのでお邪魔する事に。

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打上げ会場は新札幌のつぼ八。厚別区を拠点とする当バンド御用達の店。

ビール3杯空けた頃に日本酒好きの指揮者先生が隣に・・・。
2時間の飲み放題を終えて数人が帰宅し、同じ部屋で2次会スタート。

何とか地下鉄に間に合う時間に中座した。
翌朝、財布の中身を改めると自宅近所のコンビニで缶コーヒーを買った事になっていて、時刻を見ると0時02分。

開始が17時半だったので、約4時間延々と飲み続けていた事になる。
2018年03月30日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

F.E.OLDS&SON(オールズ)のバリトンホーン

古い楽器がやって来た。

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CONNでもKINGでもなく、F.E.OLDS&SON(オールズ)のバリトン。

元々 CONNの職人だった創設者の「Frank Ellsworth(FE)Olds」が独立して1910年頃にトロンボーンの製作を開始したのが始まり。
1928年に没して事業は息子に引き継がれ、トランペット、更には木管楽器の販売も手掛けるようになった往年の有名メーカー。
1979年に倒産してしまったが、ジャズ系のTp・Tb吹きなら知っている人が多いかと思う。

ところでこの楽器がどのような経路で元持ち主が入手したのかは詳細不明。
新品の状態で日本に輸入されたのであれば何となく察しは付くが、証拠が見つけられない以上、ここで私見を述べる訳には行かない。
とにかく、珍しい楽器に巡り合った事を素直に喜びたい。

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持ち帰って型番と製造時期の特定作業に取りかかる。
ベルの刻印が示すAMBASSADERというのはスタンダードタイプを指し、ベルの向きを変えられるA-25という型番のようだ。
上級モデルはベル内側に銀メッキが施されていて、最大で130ドルの価格差がある。
シリアル№から製造時期は1966~67年と推定された。

1967年当時の定価表を見るとケース付きで545ドル。360円の単一為替レートで輸入した場合196,200円。
半世紀前だから相当高価な物ではある。

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見た目はジャンク状態だがヴァルブガイドはそれほど摩耗しておらず気密性もそこそこ。
本体・ケース共に欠品がないので人前で吹けるようになるまでそれほど手間は掛からないだろう。

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休日に早起きして作業に取りかかる。
シンバルのくすみを取る液体に小物パーツを浸す。「ブラスケア」というケミカル剤と同じようなものかと思う。

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2分ほどで被膜が溶るのを待って磨く。
フェルト交換と抜差管のグリスアップを済ませてからビカールで本体の研磨開始。

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11年前に長女と一緒にやったサビ落としの記憶が蘇る。
先鋭化すると疲れるだけなので、ヴィンテージの風合いが感じられる程度でやめておく。

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一番目立つ凹みを素人作業で修復してみた。

彼岸の墓参りを挟んで作業を終えたのが15時頃。

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ヤマハのYEP211と並べて記念撮影。
全長はヤマハと同じでベル径はOldsが1㎝広く、管の取り回しは一緒。
下手すると年に1回しか使わない楽器を2台保有なんて・・・。
右手の親指を引っ掛けるリングがもげていて(ロウ付け修復の痕跡あり)、ケースの小物入れに仕舞ってあっので応用バンドで仮付した。

吹いた感じでは3番のピッチが低く、D♭とG♭は注意が必要。
イベント用途なのでピッチの奔放さは想定の範囲内だが、ハイAより上が出しづらく、リップスラーで外してしまうのが気になる。
内部の洗浄を終えていないので何とも言えないが、現時点では全てにおいてYEP211が優勢。
2018年03月22日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

クルスペのテナーホーン

先日、猟奇的楽器収集家の自宅にお邪魔して珍しい楽器を見せてもらった。

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Ed Kruspeのテナーホーン。
クルスペはホルンで知られるドイツの古参メーカー。

この手のオーヴァルタイプはヴァーグナーチューバとかバリトンとかテナーバスとか呼称が色々あって紛らわしい。
今回は便宜的に〔テナーホーン〕と書いたが、自信がないので調べて判ったら後で訂正したい。

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この楽器は真鍮が不足していた時代にアルミで作られたものだそうで、持つとビックリするほど軽い。
アルミだけでは強度不足のため亜鉛が含有されているそうだが、とにかく軽い、そして軟らかい。
我が国では戦中時代でも日本管楽器が楽器を製造していて、アルミやジュラルミンは超貴重品。ドイツでは逆という事になるので疑念を生じえないものの当の本人が言っている事なのでそういう事にする。

アルミ素材なので凹ませると修復が難しく、管理も大変なようだ。

ためしに吹かせてもらったところ、軽めで柔らかく倍音が豊かで夢見るような音色。
この手の楽器は今までアマティしか吹いた事がないので他の物と比べようがないけれども、見た目そのままの響きに参ってしまった。


70~80年前の物なのに近未来的な要素すら感じ、珍品に収まらない魅力がある。
2018年03月22日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

六甲颪を正しく歌う会 2018

3月18日。
年に一度のイベントに参加。

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YEP211のハードケースは軽くて丈夫な反面、やたらデカくて肩に掛けて歩くと体に馴染まない。
地下鉄で運良く着席出来ても片ベルなので両脚で挟まないと倒れる。
専用のソフトケースは見当たらず、あったとしても購入価格と使用頻度からしてバランスが取れないので欲しければ自作するしかない
地下鉄移動でしか使わないので保護性能はキルティングとキャンバスの間にスポンジを挟んだようなもので充分だと思うし、山妻ミシンの助けを借りれば安く作れそうな気がする。

さて、イベントの1時間前に到着すると既にメンバーが数人いて音出しをしていた。会場は街中のキリンビール園で7階ホールを貸切り。

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15時スタート。国歌斉唱その他で10分ほど吹いた後、ビールで乾杯。
50分ほど歓談した後に全選手のヒッティングマーチが続く。
ずっと休み無しなので大変だ。30年近く前からほぼ同じメンバーなので平均年齢は60歳を超えているかもしれない。

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この一体感は最高だ。
昔からリーダーを続けている睦さんの後姿を見ながら「国歌」を吹いていると泣けてくる。

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2018年03月22日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

ケースのゴム脚修理、ユーフォスタンド2台用

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昨年購入した娘のユーフォケースのゴム脚が1つ取れていた。

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そう簡単に外れるよう部分でもないと思っていたが、ケース内の緩衝材にビスで突き刺さっているだけというチャチな造り。
セミハードケースとして楽器を保護出来ていればいいんだろうけど、Willson社らしからぬというか・・・。
演奏旅行でバスに積み込む際にバリトンサックスのハードケースの角にでも当てたのだろうと推察される。

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ホーマックで同等品を探し、短めのコーススレッドで固定して完了。


次はユーフォスタンド。
椅子のキャスターが危うくベルを踏んづけてしまいそうな事が度々あり、ベルを下向きにして置くのが何となく嫌になった。
出張で家を空けるときはケース保管にしているが、毎日のように出し入れするのは意外と面倒で下手するとギックリ腰を引き起こす。
そこで上向きに収納出来るスタンドを作る事にした。

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他の端材も使って完成。
接触部分にはL字型の緩衝材を貼り付ける。

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こうして狭い部屋はさらに窮屈になっていく。
雪が解けて暖かくなったら塗装を施す予定。

2018年02月06日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

凹み修理、その他

古いBessonユーフォの話。
娘が5年使っている間に出来た凹み傷を始め、気になる個所が増えたため、さっぽろミュージックサポートさんに見積りをお願いした。

修復前の画像を残すのを忘れてしまったが、高校の部活でトロンボーンパートから譜面台が倒れた際の鋭い凹み傷を見た時にはさすがにこちらも凹んだ。
実は自分も10年ほど前に同じ目に遭っていて、休憩等で離れる時は椅子に乗せるようにしている。

ミュージックサポートの代表者は市内の楽器店で15年間リペア技術の研鑽を積み5年前に独立。
40そこそこながらこの道20年のベテランだ。

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中でも譜面台直撃パンチの凹みは修復に手間取ったようで、ご本人は仕上がりが良くないと謙遜されていたがそれほど目立つものでもない。
きちんと叩き出して再メッキという選択肢もあったがこれで充分。

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3番管の凹みもほとんど目立たない。
素人でもメッキ施工が出来る「めっき工房」なるものが市販されているが、仕上がりはどんなものだろう?

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最近剥がれて欠損した4番ヴァルヴ押金の貝も見ての通り。
シェルパーツの在庫などあるはずもなく、どこで調達したものなのか色合わせや厚みはもとより触感まで完璧に復元されていた。これには感動。

ベル3か所と3番管の凹み、ヴァルヴ押金の貝埋め込みで修理代の総額は・・・、
自分の予想をはるかに下回っているため、ここでは書けない。
今までの見聞やネット検索等で大体予想が付くものだが、予想額の6割程度だったので「こんなんでいいの?」といった按配。

眠っている他の楽器も気になる凹み等が散見されるので、順次修理をお願いする事にする。

2017年11月19日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

定演終了

10月20日

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キタラ3階の大リハーサルで合奏。

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今回はミュートを使う曲があり、ミュートを差すと音程が上ずるのでトリガーを使う。
AMUSEのユーフォニアムは音程がいいのでトリガー不要。
勿体ない話だが、こういう時でもない限り使う機会がない。

合奏を終えて翌日の練習会場に打楽器を運び、作業を終えて帰宅したのが23時前。

10月21日

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中島公園駅近くの施設で合奏を終えてキタラに向かう。

20年近く常任指揮者だった先生が8月に亡くなり、ご本人が振るつもりで選んだ曲がそのままプログラムとなった。なので今回は追悼演奏会の意味合いが大きい。
冒頭のイン・メモリアム、2部初頭のカンタベリー・コラール、ラストのラシーヌ賛歌など、吹きながら色々な想いが去来する。

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21時半を過ぎでメンバーがほぼ揃い、グランド居酒屋富士で打上げ。
数日前から葛根湯を服用していたものの微熱が治まらず、コップのビール数杯で酔いが回ってしまった。
楽しみにしていた2次会も、この調子じゃ持たないのが見えていたのでキッパリ諦めて地下鉄の最終便で帰宅。
10年前であれば風邪程度なら参加して当然という気持ち。
そして、いつも1次会で帰る人には「ツマンネエ人達だな~」と(笑)。
年を重ねなければ気付かない事って結構あるものだなぁ~と感じる事がここ数年増えている。

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帰る途中に保険用として買ったウイスキーも手を付ける事無く就寝。
2017年10月22日 | Comments(2) | Trackback(0) | 吹奏楽

厚別区民祭り

7月29日

早朝から仕事で、帰宅してから2時間ほど昼寝した。

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夕方に野外ステージがあるので物置からYEP-211を出して演奏可能な状態にする。

毎年恒例の厚別区民祭りは大盛況で、焼き鳥の煙が漂う。
集合時間ギリギリに到着して間もなく、ステージ袖で待機の指示があった。

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ソフトケースは売っておらず縦置き出来ないという不便はあるが、目立つのがいい。

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ステージより、この人出。焼き鳥やビールのチケット売り場には長蛇の列。

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この日の演奏はアンコールも含めて5曲。ピッチに注意しながら吹く。
客席にどう聴こえるのかは確認のしようはないけれども、音が前に飛ぶ感覚が堪えられない。
いつもお誘い頂いている信濃中OBバンドの皆様に感謝!
2017年07月29日 | Comments(2) | Trackback(0) | 吹奏楽

合奏170709

前日は明るいうちに帯広から帰宅し、10時間熟睡した。

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炎天下での洗車は避けたいところたが、度重なる出張でこびり付いた昆虫の死骸を取らなければならない。
パネルごとにサッと洗ってすぐに拭き取る。

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娘が吹いているOld Bessonの指掛け部分にサビ。
青錆は人体に有害なので革で保護する。

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東京で演奏する事となり、飛行機で搬送するとなるとシャイニーケースでは不安。
キルティングで保護して収まるハードケースを使用。
このケースは自分が使う事になりそうだ。

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18時から西区の〔チエリア〕で合奏。
打楽器群がほぼ揃ったのでそれに合わせて練習。

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斜め前、ファゴット奏者の譜面。
〔深層の祭〕は、いきなりファゴットのソロから入る。

2017年07月11日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

スーパーウィンズ+航空自衛隊北部航空音楽隊 ジョイントコンサート

5月19日
教育文化会館で吹奏楽の演奏会。

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今回は開演までの時間が無く、近くの大番で冷やしたぬき+中盛り券。
冷たいそばに生卵を混ぜるのは苦手なので黄身を小皿に除ける。
美味いものだ。

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結構な客の入り。

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チラシに出ていない曲が多くてかなりのボリュームと見た。

航空自衛隊北部航空音楽隊は青森県の三沢。年間の演奏回数は100回を超えるとか。
「パントマイム」のユーフォソロは道内出身者で岩見沢校の卒業生。

落ち着いたプロ集団の底力とスーパーウインズの尖り感がいい按配でマッチした第三部の合同演奏。
特に、超難曲の〔華麗なる舞曲〕は今年初の“鳥肌モノ”であった。

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2017年05月22日 | Comments(2) | Trackback(0) | 吹奏楽

合奏170514


5月13日
この日の午前中は歯医者で新しい義歯の調整。
上顎に密着させて義歯を支える「床」の段差を無くす、義歯の付け根部分を元々の歯と同じように角度をつけるといった要望に協力してくれた。
現状の仮歯と比べるとかなり改善されそうだ。これでスラーが滑らかになれば言う事は無い。

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お三時は娘が買ってきたビーネ・マヤのケーキ。
結構いい値段がするので贅沢出来るのはクリスマスも含めて年に3回程度か。

14日

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早朝から江別に行く用事があり、帰りに大谷地の山岡家で朝ラー。
この店舗は以前半田屋だったと思う。
最初はカジュアルレストランで、バブル期の無理な店舗展開が祟って倒産。
店の名前を覚えている人はどれ位いるだろう。

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この日は18時から合奏。人数は少ないのにファゴットが2名という布陣。

今回は諸般の事情により、定演の曲目が変更される模様。

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「深層の祭り」は予定通り。カチッと合わせるのが非常に難しい。
しかしまあ、課題曲でよくぞこんな曲が採用されたものだと思う。

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A.リードのVIVA MUSICA!
曲名は知っていたが、譜面を見るのは初めて。
リードは数多くの作品を残しているので、長い付き合いになるだろう。

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ヤン・ヴァン・デル・ローストのFLASHING WINDS
演奏時間こそ長くはないものの、聴き応えがある。

そんなこんなでテューバと打楽器を欠く17名の合奏が終わった。
2017年05月18日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

ブラバン同期と飲み会

4月15日。

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この日はウインドアンサンブル ドゥ・ノールの定期演奏会。
団員の中に高校ブラバンの同期がいて、定演が終わったら同期で飲み会をやろうという話が毎年のように出ていながら、乗り気だった人が急に仕事が入ったりして結局ボツとなっている。

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会場は北5西5のビルにある和民。
一堂に会するのは10年振りぐらいだろうか?
本州に転勤になった者もいて集まったのは10名中6名。

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卒業後の進路も様々で、誰ひとり欠けず、行方不明者もなく、皆揃って元気なのを喜び合う年齢に達したようだ。
大衆酒場でオヤジ連中の雑談が続くき、次の店に行く事も無く皆揃って地下鉄で帰る。

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なぜこんなのを写したのだろう?
2017年04月16日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

選曲会議


4月9日。
酒を飲まなかったので目覚めがいい。
飲んで得るものより失うもののほうが多いのはイヤというほど解っているのに、長年の生活習慣を改めるのは結構難しい。
同窓会関係、数年ぶりに旧交を温める、本番の打上げ以外はなるべく控えるようにしている。

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お三時は奮発してビーネマヤのケーキ。

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さて、この日は合奏会場でバンドの選曲会議。指揮者・実行委員他15名が集まった。

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P.スパーク『風のスケッチ』確定。

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チェザリーニ初のシンフォニー『アークエンジェルズ』
こちらも確定。2016年の新作なので北海道初演となるか?

この他、斉藤高順の『ブルーインパルス』とチャンスの『呪文と踊り』もほぼ確定。
チャンスは当初「朝鮮民謡の主題による変奏曲」をやりたいという声が多かった。
「朝鮮~」は創立当初からの団員にとって33年前の全国大会(名古屋)で演奏した懐かしい曲。
「寿がきや」でうどんを食べようとしたら女性専用で入店を断られ、驚いた思い出がある。

『呪文と踊り』もテンプルブロックを使うので製作依頼があるかもと想定していたのだが、昨年8万円も出して購入したとの事だ。

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1988年の課題曲『深層の祭』
課題曲のなかでも屈指の難易度で、今回やるかどうかは未定。

他に候補として挙がったのが真島俊夫『三つのジャポニズム』、伊藤康英『ぐるりよざ』などなど。

今年の定演はいつもより一月ほど早い10月21日。
マトモに吹けるようになるのが歯の治療を終えるGWを過ぎてからなので時間が無い。
パート譜を渡された順から譜読みぐらいはしっかりやっておこうと思う。

2017年04月11日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

歯医者通い2017

9年前に書いた記事の続編となるが、当時通った歯科医院に相変わらず美人が多いという情報は掴んでいる。
でも駐車場が狭い上に美人院長のストレートな物言いがグサッと来る。
という事で、高校の時からお世話になっている同じ町内の先生にお願いした。
昼休みに犬と散歩するのが日課で、顔がそっくりである。

ブリッジを支えていた両側の2本が弱っていたので抜いた。
歯肉が落ち着くまでの間、仮歯で過ごす。

さて本題。

かつて白石区川下に〔味の利平〕というラーメン店があった。
店主の高橋さんは三平のご出身。三平の先代と年齢が近かったせいか物腰に共通点が多く、好きでよく通っていた。
いつも通り鉄火の一番辛いのを注文し、気味悪顔で見守る奥さんを尻目に丼を空にして意気揚々と引き上げたはいいが、信号待ちで卒倒し、電柱に激突して前歯を2本折る。
その際に上唇を4針縫うというオマケ付き。それが23年前。

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下手なイラストで申し訳ないが、ブリッジの仮歯は残っている両側の歯にC状の金属を嵌め込む造り。
黒い部分が前後にグラつかないようにする補強部分。見た目は本物の歯と変わらない。
裏側部分はせいぜい5ミリ程度の厚みなのだが、これが舌の動きを邪魔してマトモに音が出ない。

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2列目のオクターブのスラーは無理。

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2列目、少し高い音域でも3度の跳躍と「戻り」がかなり厳しい。
無理して出そうとすると唇が音を掴みに行くので硬くて痩せた響きになってしまう。

フィリップ・ファーカス著「金管楽器を吹く人のために」のあとがきで、北村源三先生が若かりし頃、留学先で歯を削るように言われ、治療後に吹いたら全く音が出なかった、というエピソードを思い出した。
代わりに涙が出た、というほどではなかったものの、今までの積み重ねは一体何だったの?という想いは一緒。

色々探っているうちに、唇を当てる角度や舌の動き、息のスピードといったコツが自分なりに体感出来たのが幸い。
ただし条件が全て揃っていないとダメで、常に並々ならぬ精度が要求される。
こんな状態で吹き続けるのはイヤだけれども、この機会に「並々ならぬ精度」を自分のものにしてみたい、という欲が(笑)

連休明けには新しい義歯が入り、以前と同じ状態に戻る予定。
この先も演奏を続けていく上で、きっと助けになってくれるものと信じたい。
仮の状態なので変な癖がついてしまうんじゃないか?という心配は無用。
とっくに「後から覚えた事を先に忘れる」という老境に入っている。



2017年04月02日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

合奏170318

ぐらつき始めた前歯のブリッジを外し、仮歯を入れた(型は前回取ってある)。
上顎の口蓋に密着させて仮歯を支える金属プレートの厚さは1ミリ程度なのに、スラーと高域が全くダメという有様。
マウスピースの向きを変えたりタンギングの位置をずらしたりしても思うようにはならない。
音を出すために、口腔内の容積や舌の位置がいかに重要なのかを再認識させられた。
心許ない状態で信濃中OBバンドの合奏に向かう。

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昨年亡くなった真島俊夫氏編曲の〔聖者の行進〕。
2014年シンフォニックジャズ&ポップス全国大会の課題曲で、賛美歌・ディキシー・ビッグバンドのアレンジが為され、演奏が終わると感動しているという・・・。

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米米CLUBやオルケスタ・デ・ラ・ルス等で活躍したトランペッター、下神竜哉氏によるバンドクリニック。
どんなアレンジ物であっても吹奏楽となればそれらしく演奏しがちだが、曲の本質というか持ち味を上手く届けるにはどうすればいいか、大変参考になった。

本番は25日。それまでには修正しなければいけない。
2017年03月22日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

今年初ステージ

1月28日。
歩いて10分程度の距離なのに、ソフトケースの楽器と小物を入れた手提げ鞄を車に積んで地下鉄駅近くのスーパー駐車場に停める。
一昨年に膝を痛めてから、物を持って歩き続けるのが段々辛くなってきた。

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教文ホールの札幌市民吹奏楽祭にお手伝いで参加。
出番は15時なのだが、11時に会場近くの学校を借りて合奏。

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弱い部分をチェックし、その後通しで2曲。12時過ぎに終えた。

13時過ぎに会場ロビーに集合し、一角に楽器ケースと私物を固める。
ロビーは出番待ちと演奏を終えた団体でごった返していて、運営の女子高生部員が団体名入りのプラカードを持って先導し、控室に案内する。
ほどなく先に待機していた団体がリハーサル室に移動し、本番ステージという流れ。
見かけたのは殆どが中高生の吹部だったが、一般に混じって現役高校生とOB・OGの合同バンドというのもあった。

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制限時間は10分で曲間の拍手は無く、コンクールのようだ。

心地良い緊張感とステージ上の響き。
こうした機会を与えてくれる信濃中OBバンドに感謝。
2017年01月28日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

北海道教育大学 SUPER WINDS 2016

12月1日。
日中の気温が10度まで上がり、手袋やマフラーがなくても平気。

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昨年まで教育文化会館だった会場が今年はキタラ。
演奏会の最後に知ったが、来年の定演も11月29日にキタラで確定している。

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今回のテーマはブレインストーミング ~教育的な吹奏楽作品とは

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曲目。

1部・2部の最初に三善晃と田村文夫のコンクール課題曲を配し、最新作を含む委嘱作品が並ぶ。

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開場直後のステージ。ここに最大97名が乗る。
ご縁があってfunfun工房謹製のウインドマシーンが〔影のない女〕で使用された。
こんな立派なホールで客席から眺められるなんて、まさに製作者冥利に尽きる。

ここで、どうでもいい話。
またしても天井付近で音が鳴り響くという不思議な体験をした。
ホールの構造上あり得ない事なのに、聴こえたとしか言いようがない。
音量・テンポに関係なく、高音楽器が鳴るとすぐ後に内声のような中高域がほんの短く聴こえるという具合。
登壇した作曲者本人のレクチャーから得られるイメージなのか、立体的に響かせる〔ワタケンマジック〕の影響なのか。
ともかく、SUPER WINDSの定演でしか体験できない摩訶不思議な現象だ。

さて、客の入りは予想に反してかなり多い。
普段の倍までとは行かないまでも相当埋まった感があった。
以前は学生たちの親兄弟とジジババといった層が大半だったのが、今回は一般バンドの馴染みさんに加え、特に高校生の姿が目立っていたのが心強い。

ほとんど戸惑いと混乱のうちに終わってしまったと思われるが、音楽の力は若く柔軟な心の深層にしっかり刻み込まれているはずだ。
SUPER WINDSの演奏会は、実質彼らのためにある。

2,500円払って道大会の高校Aを聴くのもいいが、ついでに1,000円出してこっちも足を運んでほしいものだ。
2016年12月03日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

ライフタイムウインドオーケストラ 演奏会

11月26日。

14時より豊平区民で3回目のファミリーコンサート。

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今回のプログラム

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由緒ある「札幌吹奏楽団」の創立期メンバーが「札吹OBバンド」として6年前に立ち上げ、現在の団員は25名。往時の顔見知りの団員も数人いて懐かしい。
現在のHP

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会場近くの八条中学校吹奏楽部も2曲演奏。

エキストラを加えて45名の大編成。
塊感のある素晴らしい演奏で、往時の「札吹サウンド」が随所で鳴っていた。
トランペットの1番を吹いている大学時代の同期K君やクラの先輩と久しぶりの再会。

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最後は客席の両側に中学校吹奏楽部が立奏し、アンコール2曲。

自分の2つ隣に老紳士が座っていて、おそらく団員のご家族なんだろうと気にも留めずにいた。
休憩から戻るとチューバのA氏がエキストラのチューバ専攻学生(F管)を連れて挨拶している。
なんと元札響チューバ奏者の香川千楯氏。
自分なんて何となく覚えている程度の(そこらのユーフォ吹き)に過ぎないのに、雑談の中で昔の話に遡ると思い出してくれた。
香川先生は札吹の設立と成長を見守った方でもある。


2016年11月27日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

定演終了

11月12日。


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11時に集合してパート練習。
早くから根を詰めると本番で集中力が保てなくなるので案分が必要だ。

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自分達の隣の部屋。これにはウケた。
各部屋ごと曲名を付ければ面白いと思う。
〔眠れる森の美女〕にはオバサン団員が殺到するだろう。

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14時頃からステージ上でゲネプロ。
小さな音もスッキリ通るリハ室とは違い、ホールではテンポを他の人に合わせようとするとタイムラグが生じて混沌となる。

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〔ローマの祭り〕のバンダはパイプオルガンの横。

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夕食はいつもの哈爾濱飯店で塩ラーメン。
525円の価格は相変わらず。
喉が渇くのでスープを半分ほど残す。

さて本番。
今回の入場者は946名。ゲネプロでは乱反射気味だった響きが、客が入ると落ち着いて吹き易くなった。

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恒例の鬼プログラムが無事終了し、市電に乗ってススキノへ。
この日は嵐と徳永英明の公演でタクシーの手配が付かず、各自宴会場へ向かう事となった。

2次会まで頑張り、同方向の団員とタクシーに乗り合わせて2時過ぎに帰宅。

11月13日。

昼近くになって起きる。
打楽器返却で江別の学校に行き、その後厚別区民センターへ。

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催し物に出演する信濃中OBバンドのお手伝い。
当日は廃人状態でしょうと団長に伝えてあったが、打ち上げはずっとビールで通したので体調は普段通り。

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アンコール曲は〔また逢う日まで〕。



2016年11月14日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽

前日リハ


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毎年恒例の鬼プログラム。ついに前日となった。

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キタラ3階の大リハ室。
何年前だかに初めて入った時、天井の高さに驚いたものだ。
グランドピアノ2台にパイプオルガンもあり、フルオーケストラの人員も収容出来る広さ。

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前日なので出演者がほぼ全員揃う。
譜面台が足りず別の部屋から持ってくる。

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旭川で調律師をしているチューバ奏者のお土産。
ピアノ専用という事になっているが、管楽器用とほとんど変わらない。

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ユーフォは重いので全員置いていく。
夜中になってから、翌日11時からパート練習やるとのメール。
3人が飲みに行ったのは知っているが、本当かい?








2016年11月12日 | Comments(0) | Trackback(0) | 吹奏楽
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