用心していたはずなのに、定演を明日に控えてこんなようでは困る。
どうやら「衰運の星回り」に入っているような気がする。
占いとか気学といったものには全く知識も興味もないにかかわらず、ここ数ヶ月、そうとしか思えないような事ばかりが続く。
ジャンパーを着ても晩秋のビル風が冷たく、昼食を終えた直後なのに暖かいものが欲しくなる。
銀行で支払を済ませ、大丸藤井で紙・糊・紐の類を買い込んで4階へ。

店は空いていて楽に座れた。ほどなく団体客がドバッと入って満杯となる。
約10年振りに「鉄火」を注文した。
何時からそうなったのか、辛さは「大中小」の3段階。
以前は「ほんのチョビット」から「10割ッ!」まで、微妙な注文が通用していた。
今は雌伏期だから「ホドホド・・・」と言ったら若い店員が一瞬怪訝な表情をしたので、口を尖らせて「チュウ! チュウ!」と言い直す。

鉄火 (中) 850円

「黒光り」と称したくなるほど、今日の麺は調子がいい。

スープは底に沈んだ挽肉もろともドンブリを抱えて飲み干す。
辛さはそれほどでもなく、スープをじっくり味わうには適切な辛さ。
以前の10段階評価を用いれば3~4辺りか。
ならば「大」もかつての「10割」ほどの辛さではないと推定される。
今度『大』を水無しでヤッツケテやろうじゃないか、コンチクショウメ!
自信と誇りを取り戻せば衰運なんぞ自ずと去っていくものだ。
「三平」なら、そんなご利益があっても不思議ではない。