
冒頭の難所・・・といっても、指使い自体は難しくない。
2小節にわたって同じ音形が続くので、漫然と吹くと雑になるので注意。
そこで、途中でポイントを設定する。

赤○2ヶ所、つまりそれぞれ4拍目をきちんと吹くように心掛ければ、客席の聴衆はこの4小節をひとつの塊りとして感じてくれるはずだ。
(ポップス系は特に)小節の最初に気が行って、直前のパッセージを疎かにしがち。
高音域のアタックは割と決まりやすいものだが、右端の全音符手前の4連譜、ここはシングルタンギングぎりぎりのスピードで下降するから、普通に吹いていれば音を外すか、外さなくともショボイ音しか出ない。
まぁ、この部分はトロンボーンに任せたほうが無難だが。
ここで格言。 「動く音は余計に息を入れる」
メロディの上昇・下降に関係なく、響かせたければ息を入れる。
アクセントで、唇を締めて鋭い音で鳴らす人をよく見かけるが、あれは良くない。
ホースの先を指で塞がなくても、水圧を上げてやれば太いまま遠くに届く。
力まずに息で吹けば唇は振動してくれるし、そうした音のほうがよく響く。

こんなのがいい例かと思う。
太い息を吹き込んでやればタラタラタラタラ~!と鳴ってくれる。
理屈は単純だが、実際これは難しい。特に年を取ると。
YouTubeで「ディスコ・キッド」を数曲聞いたが、どれもこれも指定のテンポよりもかなり早く、違和感を覚える。
作曲されたのが1977年だから、Barry.Whiteの一連の音楽や、Soul Trainが背景にある。
この曲の良さはあくまでも美しいメロディと優しい響きにある事を忘れてはいけない。
Rhapsody in White - Barry White
ソウル・トレインのテーマ
ディスコ・キッド/東京佼成ウインドオーケストラ