銀行の用事を済ませ、こんな寒い日はまるきで熱い「かけ」を手繰るのも悪くないな・・・と思いながら向かうと店が見つからない。
店は2丁目だった。1本間違えた。
そのまま事務所に戻ろうと南進すると、国道手前の蕎麦屋が目に入る。

美味い酒も置いてあると聞いていたので、メニューの下見も兼ねて入店。
夜用の別メニューが用意されているのかどうか、酒肴は多くない。

東屋は系譜が錯綜してややこしいのだが、大正8年に釧路の竹老園から暖簾分けした「弥生町東家」がこの店のルーツだそうだ。
その証拠に、変りそば、そば寿司といった竹老園のメニューがある。

かけそば 580円。
丁寧な盛り付けが目を引く細い蕎麦。
ツユは鰹が充分に香るやや甘口で、「サバ節」が少し入っているのでは?と思わせる昔懐かしさがある。
札幌での開業は昭和24年となっており、現在地と変わらない。
南4西1のこの一角だけは古い建物が密集した昔そのままの雰囲気。
今でもここを通る時は未訪で終わった「同伴喫茶」の看板を探す癖がついてしまっている。
