
お子様ラーメンと長女が好きな豚骨がメニューから消えて以来、ご無沙汰していたが、両方とも復活していた。
メニューはかつての煩雑さが改まったようで好ましく思える。

味の濃さは相変わらず。そうでないとこの店に来た意味がない。
家族はやたら水を欲していたが、タマにはいいだろう。

夜はスーパーで買った惣菜と近所の鮨屋に予約した〔お任せ50貫〕。

偏屈オヤジは余程忙しかったらしく、握り用の飯に軍艦の海苔を巻く。
“こみあひてまちくたびれる 與兵衛 客ももろとも手を握りけり”
握り鮨の祖とされる与兵衛鮨にまつわる一句を思い出した。
去年今年貫く棒の如きもの(虚子)
確かに元旦の朝というのは清々しいもので、そこに希望なり悦びを見出そうとする。
しかし暦や世の風習がどうであれ、自分自身の考えや生活習慣はそう簡単に変えられるものではないんだぞ・・・。という風に解している。
まさに禅僧の一喝の如き閃きがあり、毎年この時期になると思い出すのだ。