先日の続編。
一部で壊れやすいという評価があったので予備用にもう1台と思い、色々調べた結果サブウーファーアンプ付きの別製品を購入した。

Lepai LP-168HA 2.1ch
こちらはアマゾンで送料込み3,100円。
その昔、カセットとチューナー付き19,800円の1DINカーステレオがそこそこいい音がしていたのを考えれば今の時代、そう驚く事ではないのかもしれない。
しかしハズレの多い中華製ながら送料込3,000円程度でこれだけの音を出すのだからやはり驚いたとしか言いようがない。
原音に忠実な再生音を出すための技術的な進歩は既に終わってしまったと解釈すべきなのだろうか?
LP-2020Aと並べてそれぞれにスピーカコードを接続し、モノラル音源で聴き比べた感想。
最大出力は、20WのLP-2020Aと大して違いはないようで、2×40Wというのはどうも怪しい。
トーンコントロールの効きが良い反面、カットオフ機能が付いていないのはやや残念。
肝心の音質は、音に勢いと温かみがある反面、2020と較べて解像度がイマイチなのでクリアな音を好む自分としては聴き慣れた2020に軍配を上げたい。

左側2つのツマミがサブウーファー用。音量調整はメインスピーカ用から独立している。
X-OVERというのはクロスオーバーの事で、メインスピーカの低域限界と被らないようサブの周波数上限値を調整するもの。
試しにスピーカに通してみたところ、全く効きが悪い。
ローパスフィルタが丸裸のキット完成品でも最低3千円する事を考えれば、3千円のアンプにそれが収まっているのも凄いのだが。
サブウーファーが必要な音源を持っていないので今のところ使う予定はないが、サン・サーンスのオルガン交響曲やバッハのオルガン作品集などを聴く時に試すにはいいかもしれない。
専用スピーカはハードオフに行けば1,080円から並んでいる。
自作するという方法もある(オイオイ!)

裏面。
下部のスピーカ端子がサブウーファー用。
5VのUSB出力口が付いており、今のところ照明以外に用途が思い浮かばない。

やはりこのアンプにはミニコンポのスピーカが似合う。
ながら聴きするのはもってこいだ。
高性能アンプが2台で6,000円。
今年一番得した買い物ではないだろうか。
ピュアならぬ〔プア〕オーディオファンには願ってもない事。
先日の続き。
エッジ軟化術で低音が増して有頂天でいたのも束の間、3日ほどで元に戻ってしまったようだ。
あれは幻聴だったのだろうか?
だとすれば、前日に昼から延々と飲み続けたのが原因か?
オイ、自分の耳に自信が持てなくなってきたぞ・・・。
同時に、〔ちょっと待てよ〕と、何か引っ掛るものがある。
あの時、確かにストロークが活発になったが、大音量での状態であって、音量を絞ると相変わらずショボイのは大して違いはない。
それでもベース部分はきちんと聴き取れるから、これはこれで悪くないのかなと思ったりもした。
試しに“NS-10M 低音”で検索すると、〔元々低音が弱い製品〕といった表現がやたらとヒットした。
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周波数特性グラフを見ても、100Hz以下の落ち込みが大きい。
なるほど・・・。余計に低音が出てしまうと中・高域が聴き取りにくくなって作業の邪魔をするから、敢えてこうした特性に持って行ったのだろう。
つまり、小音量のリスニング向きではないという事だ。
蛇足になるが、昔読んだ〔モータウンミュージック〕という本の中に、60年代は大多数リスナーの感性に訴えるべく、トランジスタラジオの小さなスピーカを使って最終ミックスを行っていたという部分を思い出した。
CD化時代初期のDiana Ross & The SupremesやThe Temptations辺りを聴くと中音域が山なりという奇妙なサウンドで、オーディオよりもラジカセで鳴らした方が似合っていたような気がする。
さて、本題に戻ろう。
77年発売のNS-10Mが世に出た経緯も、背景はモータウンと変わりない。
一般家庭の主役がホームラジオからステレオラジカセに移行し、ステレオの魅力を知り始めた層にとって〔業務用〕、〔プロ仕様〕を謳ったお洒落なホワイトコーンのスピーカが比較的安価で求められるとあれば飛びついて当然かと思われる。
加えて当時隆盛を誇っていたニューミュージック=YAMAHAという〔刷り込み〕も大成功したと言える。
極端なケースになると、テンモニをただ壁に飾っているだけ、という人もいたようだ。
さて、心細い気持ちで尚も検索を続けていると、山本式バスレフ変造というのがヒットした。
webmaster氏はエンジニア系の方らしく、説明も的を得ている。
つまり、
①ウーファーをネットワークから回避させて余計な抵抗を減らす。
②裏の端子板取付けネジ(6か所)に5㎜のナットを挟み、バスレフ用の隙間を作る。
というもの。
これなら半田ゴテとペンチ類のみで作業が済み、気に入らなければ戻すのも簡単だ。
近くのホームセンターで1個8円の5㎜ナットを12個買い、作業開始。
プラシーヴォ効果を排除するため、1本をそのままにし、片方に変更を加えながらその都度聴き比べる方法にした。

使用した音源はClifford BrownのBoxSetでモノラル時代の録音。
Helen Merrillが歌う〔'S Wonderful〕をチェック用に使う。
25年前に3万円した10枚組CDが昨年再発されたようで、音も良くなってしかも5千円台で入手可能らしい。

片方のウーファーをずらし、吸音材を取り除くとネットワーク回路が見える。
ナットを仕込む前に、ウーファーのコードを直結にして聴いてみると、中音域が増してネットワークの〔抑制〕から少し開放された反面、響きが雑になったように感じられた。
続いてターミナルの取り付けネジを外す(7ミリのソケットがあると便利)。
5㎜ナットを挟んで再度締め付け。
吸音材の粉末が飛散して目がチカチカする。

約5ミリの隙間。これが18cmコーンと箱から導き出された適正値らしい。
結果、低音域は充分に響くようになり、これで欠乏感が解消された。
しかし、耳に馴染んだCDを色々聴いているうちに、今度は締りのない低音の響きが気になり出す(笑)。
そこで一計。
ガラクタ箱を漁っていると4Mナットが出てきた。高さは3㎜で、ネジ系はユニットのボルトに合致する。
中音域の粗雑さも気になっていたのでネットワークを元に戻した。
これでバスレフ面積が40%狭くなり、ラウドネスを通したような野暮ったい響きは幾分落ち着いた。
そろそろこの辺で手を打とう。
クリアな響きが恋しくなったら元に戻せばいいわけだし。

癪ではあるが、NS-10Mシリーズの評価がそれほどの物でもないという事を今頃になって知った。
まあいい。音楽を楽しめさえすれば充分なのだ。
今回、webmaster氏をはじめ、数多くの多くのテンモニ所有者諸氏より貴重なご意見・事例を参考にさせていただいた。
この場を借りてお礼を申し上げたい。
昨日、仕事納めの職場弁当。
鮭の切り身が好物で、こういうのを見ると胸がときめく。
実際には味が抜けたカラフトマスなのだが、醤油を多めにかければ美味い。
減塩指向とやらで塩の効いた鮭の切り身を見なくなった。
しょっぱい塩引き鮭で湯浸け飯をかっ込む快感、もう何年も味わっていない。
さて、新雪がうっすらと積もり、朝から快晴だ。

インフルエンザの予防接種を済ませて帰宅したのが9時。
完全武装して今シーズン初のそり遊びに付き合う。

時間が早いので完全貸切り状態。

しかもパウダースノーときた。
積もった雪の下にジャンプ台が隠されていた。
以前なら間違いなくひっくり返ったものだが、最後まで持ち堪えたのは成長した証。
次女のクリスマスプレゼント。
自分が小2の頃は既に実在を否定していたように記憶している。
女の子だから、ちゃっかり信じているフリをしているのかも知れない。
親がサンタさんである事は間違いないのだが。
さて、今年訪問したラーメン店の中からベスト4を選出したいと思う。
見てお判りのとおり、私は新規店には先ず行かない。
中心部の〔雪風〕と〔天下一品〕ぐらいか。
事務屋で動きが取れない所為もあるが、興味は別のところにある。
1月は6軒。その中で初訪問は函館の1軒のみ。
2月は8軒中初訪問が5軒だった。
3月は5軒中初訪問が2軒だった。
4月は12軒中初訪問が6軒。

〔ドライブイン憩〕の正油ラーメン(600円)。
見た目は帯広の昔風ながら、スープは昔の札幌ラーメンの趣がある。
独りで切り盛りしている老店主はお元気そうだったが、国道沿いにありながら時間的に行くタイミングを逸してしまうので再訪はないかもしれない。
(4月18日訪問)
5月は8軒中初訪問は旭川の1軒のみ。ただし、函館の同じ店で6日間通い続けた。
6月は8軒中初訪問3軒。
7月は8軒中初訪問6軒。

音更町の〔ふくや食堂〕で塩ラーメン(550円)
距離を走ったという事もあるが、このシンプルな配置に加え、妙味必淡スープは他店ではなかなか味わえるものではない。
(7月17日訪問)
8月は8軒中初訪問4軒(宴会のラーメン含む)。

〔靖国神社 外苑休憩所〕のラーメン(650円)
久々の東京主張で、話のタネにでも、と食べたラーメンが大当たり。
アチラではなんの変哲もないもものだろうが、場所柄もあってしみじみ美味かった。
(8月27日訪問)
9月は10軒中初訪問4軒で、うち3軒が函館という具合。
10月は6軒中初訪問2軒。

小樽の老舗蕎麦屋〔ヤマカかめや〕のラーメン(単品600円)
正油と塩の中間のようなスープで、〔蕎麦屋のラーメン〕として評判が高い。
店主は高校の同級生で、約30年ぶりに再会を果たした。
(10月19日訪問)
11月は2軒中初訪問1軒で、12月は4軒中3軒と、年末にかけてかなりペースダウンした。
そういえば山岡家の朝ラーメンにもしばらく行っていない。
もちろん、家で食べる袋麺や職場でのカップ麺は別だ。
冷え込みが厳しくなって外に出るのが億劫になっているのだろう。

来年はこの路線で行くか?
これなら職場でも変な目で見られないだろう。
先ずは黒歴史の続きから。

失敗に終わったバックロードホーンはスピーカを外して元に戻した。
しかし、一度外すとピタッと嵌らない。コンパクトな筐体にアンプ部と一緒に収め、講習会でプロジェクタの拡声器として使おうかと考えている。

ジャンク品540円のアンプ内蔵モニタースピーカー(ソニー)を2セット購入し、バラして手元で操作出来るようにした。
とりあえずはミニコンポのスピーカに接続している。
出力は15W×15Wと充分だが、低音ブースト機能が邪魔して聴きづらい事おびただしい。
PCに入っているイコライザで補正を試みてもアンプ自体の解像能が低く、BGMでも聴くには辛いものがある。
中学時代に近所の雑品屋から壊れた真空管ラジオ(三洋とかゼネラルとか)を100円で仕入れ、管球を入れ替えて聴いていたのを思い出す。
自作スピーカの出来具合でお察しのとおり、この方面に関しては30数年前から全く進歩していない。
制作する過程に楽しみを見出し、完成した物に対しては急速に関心が薄れていくという性分は死ぬまで直らないだろう。
さて本題。
PCの傍らで操作出来る小型アンプはないものかと探していると、ACアダプタ付属で送料無料、2,549円というミニアンプを見つけた。

LP-2020A+ Tripath TA2020-020という長い商品名。
スペックを決定づけるTripath社のデジタルアンプIC(チップ)の型番がTA2020-020なのだそうで、その会社は既に倒産してしまったらしい。
Amazonレビューをはじめブロガー評価が総じて高い反面、不具合やパチモン率も高くて悩む。
結局は物欲に負け、貧乏クジ覚悟で購入した。
注文して3日後に到着。

繁盛していない中華店の酸化した脂の匂いが漂ってきそうな箱。
本当に注文品が入っているんだろうか?と疑いつつ開けてみる。

210x142x72㎜で300g。これで20W×2という大出力。

入力はPINとミニプラグの2種。下面にビス留め用のフランジがあるのは車載用である所以。
結論。
この値段からはあり得ない音質、としか言いようがない。
物と価格の価値観の辻褄が合わなくて正直、眩暈しそうになる。
20年来ミニコンポで通している耳でも音の良し悪しぐらいは解る。
チェロもオケもヴォーカルも生々しく響き渡る。
実際、10万のアンプと一体どこが違うんだろう?というのが正直な印象だ。

mp3変換の際に一番高品位にしたのだが、PC性能のせいなのか音は良くない。
どうしてもCDから直接聴いてしまいがち。

今度はミニコンポからLINE接続し、YAMAHA NS-10M PRO に繋いでみた。
音源の差が如実に出るので複数のスピーカを比較するには都合がいい。
低域不足を指摘するレビューが散見されたので注意して聴いていても、不足感はない。ただし響きが少々硬目なのでPCのイコライザでいじってやると、期待通りとまで行かないまでも改善はされた。この点については普段聴いていて特に気になるものではないので敢えていじる必要もないだろう。
洗練されたデザインの筐体を眺める喜びも含め、高価な再生装置への拘りをとうに捨ててしまった自分のような者にはこれで充分。
不良品も多いそうだが、幸いな事に〔アタリ〕だったようだ。
でも中華製は耐久性に不安が残るので、品切れしないうちに予備を注文しておく。
PCの補助に使うには勿体無いアンプだ。

棚板にバラした本棚を使っている影響なのか、低音が共鳴して具合が悪い。
ダンピングの可能性もある。
天井にアンカー埋めて吊り下げれば収まるかも知れない。
この作業は冬休み中の宿題。
12月20日。
昼から同窓会の有志で飲み会。
トンカツへの愛情を断ち難く、あと数百グラムで目標体重をクリア出来ずに痩せ方外来に通い続ける2期先輩の同窓会事務局次長。
相手をやっつけなければ話が続かない鬼平や梅安と違い、挫折から立ち上がる大藪ヒーローに近いお方ではないかと思う。
とある日の夜、FBで応酬しあっているうちに〔昼酒会〕をやろうという話になり、私が幹事を引き受ける事になった。
年の瀬も押し迫った中でなぜ〔昼酒〕かというと、
昼から飲んだくれて1日をダメにしてしまうという事に意義がある。
平坦な飲み会よりもリフレッシュ効果が大なり。
その自堕落気分を共有出来るのが同窓会の絆、ということ。
家人に嫌な顔されても同窓会関係という事なら格好が付く。
会場は同窓会御用達の第三モッキリセンター。
開店15分前に着くと、ワゴン車から酒や食材を店内に運び込んでいるさ中だった。
暖簾は出ていないものの、中を覗き見ると既に数人の老人客がテーブル席で一杯楽しんでいらっしゃる。
一応店の人に確認して奥の座敷で待機。


定刻の13時までに3名が集合。
予定されている参加者は6名なのに待てども後が来ない。
事務局次長がFBで探りを入れると、〔岩内で仕事中〕、〔(いいね)を押したつもりが間違って参加表明になってしまった〕、〔参加しまぁ~す〕とコメントしたのに実は冗談だったという遠方の方・・・。


仕方ない、ユルユルやればいいさとビールを空ける。

そのうちに途中参加が2名、計5名となり、同窓会の先輩が入れてあった焼酎が見る見る減っていく。
話が弾み、酒が進み、それはそれは楽しい宴だった。

言っておくが、私の趣味ではない。
結局散会したのは16時半頃で、千鳥足で帰宅する。

YAMAHA往年の名器テンモニ(NS10M-PRO)。
初代テンモニを買う積りでキクヤ楽器に行ったところ、〔最近出たばかり〕で、新機種だけど知り合いだから1割引くと言ってくれたので5万円で購入。
ヤマハのHPを見ると1987年発売とあるから、4半世紀も昔の話だ。
その後、ステレオ機材一式と共にログハウスに引越し、テンモニはブラケットで天井から吊り下げて聴いていた。
自分の元に戻ってきたのは2年前にログハウスを解体する前で、かれこれ15年間も劣悪な環境に晒されていた事になる。
テンモニとほぼ同じ時期に10万円で購入したプリメインアンプはあちこち錆びだらけだったので廃棄処分。
それから時々聴いていたが、どうも低音域が響かない。
ミニコンポのパワー不足を疑ったが、附属の10cmウーファーのスピーカーはちゃんと鳴る。
〔ウーファー 劣化〕検索したところ、どうやらエッジ部分の硬化が原因であるらしい。
指で押してみると確かに硬い感触で、布製のエッジに染み込んだ溶液が固化している模様。

百均で買ったマニキュア除光液を塗布しているうちに、車庫の奥にラッカー薄め液があったのを思い出したのでそれに換える。


中身はアーマオール。ノズルが逝かれたので移し替えたもの。
これを何度か塗り込み、15分ほど経ってから触ってみるも柔らかくなったという感触ではない。
落ち着くまでには時間が必要なのだろう。
そこで、エージングを試みる。

超低音といえば〔ツァラトゥストラ〕冒頭のパイプオルガンだ。
トランペットが入るまでの18秒間をMDに編集し、音量を上げてリピート再生にセットし、そのまま飲みに出掛ける。

5時間後に酩酊状態で帰宅し、スイッチを切ったのは覚えている・・・。
一夜明け、エッジを押してみるとかなり柔らかくなっていた。
電気代を掛けてエージングの必要があったのかどうかはともかく、見た目にもストロークが格段にアップし、音量を上げるとパイプオルガンの太い響きもしっかり感じられるようになった。
専用のケミカル剤も売られているようだが、これだけの効果が実感出来れば不要と思われる。
(12月24日後記)
どうやら元に戻ってしまったようだ。
近いうちに別な方法で試してみよう。
12月17日。

娘と一緒に凍結路面で何度もスッ転びそうになりながらキタラに向かう。

レストランで夕食。
パークホテル直営で味は申し分ない。でも量が少なくて却って腹が減った。
開演前に軽く・・・という客向けの店だから文句を言う筋合いはないのだが、もう少し時間があれば地下鉄駅近くの蕎麦屋に行っただろう。
次回からはそうしたい。
ロビーに出ると既に長蛇の列。慌てて当日券を買う。

普段なら聴きやすい2階の前列中央席を狙うのだが、指揮やソリストを近くで見たいという娘の要望で1階後方の通路付近に座った。

曲目
○F.リスト作曲/田村文生編曲
「哀歌(ラメント)」~バッハ作曲カンタータ『泣く、嘆く、案ずる、怯える』BMW12 第1楽章及びロ短調ミサ『十字架に架けられ』の固執低音主題による変奏曲 S180 (吹奏楽)
○E.グリーグ作曲
『ホルベルク組曲』作品40(弦楽アンサンブル)
○R.シュトラウス作曲
交響詩『ドン・ファン』作品20
○C.サン=サーンス作曲
ピアノ協奏曲第5番『エジプト風』ヘ長調 作品103より 第1楽章
(pf 森山綾乃)
○W.A.モーツァルト作曲
オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314より 第1楽章
(ob 高橋麻依子)
○二橋潤一作曲
『レクイエム』(S:土屋千尋 A:岩澤奈央 Tn:古城一樹 Br:塚田康弘)
今回も充実したプログラム。
田村文生編曲の刺激的な吹奏楽作品をはじめ、弦楽アンサンブルにフルオーケストラ、オーディション選出のピアノ・オーボエの初々しくも堂々とした演奏ぶりも素晴らしい。
締め括りは現代音楽界の重鎮、二橋潤一氏のレクイエム。
本年度で退官されるそうで、演奏にも一層熱が入っていたように見受けられた。
個人的にはいつかどこかで聴いた曲よりも、初めて聴く邦人作品のほうがむしろ興味深い。
年に2回、こうした刺激を与えてくれる岩教大は貴重な存在といえる。
もしタイムマシーンがあったら・・・。こんな夢想をよくする。
札幌の街中を見物するなら昭和40年代前半までがいい。
先代が若かった頃の〔三平〕で鉄火を注文し、〔富公〕のオヤジに怒鳴られ、テレビ塔で景色を眺め、マンモスキャバレー〔エンペラー〕で一杯・・・と、エンペラーの開業は1972年だから時期が合わないのだが、こうした妄想は考え出すとキリがない。
もし海外へ行くなら、アメリカならビーチ・ボーイズ、イギリスならビートルズの公演、中国やギリシアなら楊貴妃とクレオパトラを見たい。
ヨーロッパ圏であれば、私は間違いなくシューリヒトの生演奏を聴きに行くだろう。
ワルターと違って良質な録音に恵まれなかった指揮者だが、長生きしてくれたおかげで多くの名演を残してくれた。
先日、コンサート・ホール・ソサエティ・ボックス(10枚組)を購入した。

HMVで2,870円。これがAmazonだと何故か5,000円(12月16日現在)。
昔は1枚しか買えなかった値段で10枚。いい時代になったものだと思う。

元々はLP時代に通販として流通していた膨大なシリーズ物で、シューリヒトに関しては、やたら音圧の低い〔ブラ4〕を持っていた記憶がある。
名演の誉れ高いハーグフィルとの〔ブル7〕を始め、シューマンの〔ライン〕、あっと驚くヴァーグナー序曲・前奏曲集、アンドレやホリガーが参加しているバッハのブランデンブルグなど、とにかく聴きどころ満載だ。
惜しむらくは音質が良くない事に尽きるが、贅沢を言っても始まらない。
ところで、当BOXのシューリヒト音源はこれが全てではない。
分かった範囲でもモーツァルトの36番〔プラハ〕、ブラームスの〔3番〕が何故か外されている。
同じ曲は他所でも録音しているから吟味して探せばいいだろう、それにEMIのBOXがあれば大体揃う・・・と思っていた矢先、タワーレコードがオリジナル企画で最新リマスタリング盤の分売を開始していたのを知った。
しかも1枚の値段が宅飲み1回分という心憎さ。
こうなるとB型マニアック気質の血が騒いで仕方がない。
クリュイタンス、ムラヴィンスキー、クライバー、ハイティンク等々、じっくり聴いてみたい指揮者は多い。
困ったものだ。
ここ半月ほど、CDをMP3に変換する作業がずっと続いている。
かつて部屋の書棚を埋め尽くしていた洋楽ポップス系のCDとMDはビートルズとビーチ・ボーイズだけ残して処分したのだが、大した枚数もないのに眺めていると購入当時の思い出が蘇ってつい聴いてしまったりと、年内に作業を終えられるかどうか微妙な状況だ。

数年前に高校同期の知人から頂いた私家編集盤。
こうした世界を好む知人がいてくれるというのは喜ばしい限り。
大事に取っておく。
さて、この時の続き。


先日、注文していたCDがやっと届いた。
2001年リリースの実質2in1アルバムの新品がドイツにあった

オリジナルジャケット。上がGus Mancuso(1956)、下がMusic from New Faces(1958)
上のLPを一時期所持していたのは前に触れたが、ライナーノーツがそのまま転載されていたいて懐かしかった。
ジャズの世界でバリトン(我が国では一般的にはユーフォニアム)が使用された最初のアルバムという記載は、勉強不足なので本当かどうかはわからない。
元々音楽環境に恵まれた家庭に育ち(6人兄弟)、ピアノ、ベース、トランペット、トロンボーン、ビブラフォンを演奏するというマルチプレイヤー。
メインはトロンボーンで、一時期所属していた軍隊バンドでバリトンを吹いた経験があるそうだ。

右上、baritone saxとあるが、これは記載ミス。
これを鵜呑みにしてブログを書いていらっしゃる方もいたが、まあ仕方ないだろう。
改めて聴くと、ウエストコースト系の爽やかなサウンドで非常に心地良い。
初物狙いという意図もあっただろうけど、この楽器を選択したのは正解。
アマチュアの端くれが“何でユーフォ?”などと斜に構えて聴くのではなく、流れてくる音楽そのものを楽しめればそれでいいのだ。
12月6日。
今年1番の冷え込みで、寝る前にフロントに連絡して毛布を運んでもらった。

無料の朝食バイキング。1Fの居酒屋がそのまま朝食会場になる。
品数は多くないが必要充分な内容で、目玉焼きがあるのが嬉しい。

クランキングスピードが遅いので少し焦る。

お昼は厚生センター内の〔はが〕。
ところ狭しと見本が並んでいたショーケースが殆ど空になっていた。
メニューが大幅に縮小されたようだ。

セルフサービスのお茶。出なくなったら誰かが茶葉を足す仕組み。

野菜ラーメン 515円。

場所柄、量の多さには驚かないが、ちゃんとダシを取っているのが良心的。
これを食べた所為で夜の懸案店訪問の意欲が失せ、コンビニ食で終わる。

真上は旅客機の通路のようだ。
※ 2015年12月18日 閉店
翌日の訪問先もあるので繁華街を一通り歩き回って下見をしておく。
店舗が密集している〔ぎおん通り〕を中心に、薄く広いというのが千歳繁華街の特徴だ。

それにしても寒い。

何気に小路に入ると、今や希少なショーケースのある懸案店。
こういう時は迷わず食べておくに限る。

客席スペースよりも広いんじゃないかと思われる厨房に、初老の夫婦が切り盛りしていた。

値段が高いので普通のラーメンはないものかと探しても見当たらない。
〔普通のラーメンって、柳麺ですよね? それお願いします〕

柳麺 780円。

煮詰まった感のあるスープにやや緩めの麺。
自分のすぐ後に来た常連の熟年夫婦は五目麺を食べていた。
食べログの地図を見ながら旧国道方面へ進む途中、百均があったので暖を取る。

食事処 美空
入口横に焼き鳥コーナーがある。

店の壮年夫婦は宴席の仕込みで忙しそうだった。
詳しくは聞けなかったが、この辺では一番古い店ではないか、との事。

醤油ラーメン 650円。

縮れの少ないまるは製麺。
スープはごくあっさり。先に味噌を食べていなくても同じ印象かと思う。
もう閉店してしまったが、味も店の雰囲気も、帯広繁華街にあった〔どん〕によく似ている。
12月5日。
年内最後の出張は千歳で2泊。

今回のビジホは駅前の千歳エアポートホテル。
朝食付き1泊4,700円で予約した。

夕食まで少し時間があるので、CDをMP3に変換する作業。
ブルックナーだけで30枚。接続速度が早いので捗る。

最初の店はホテルから出てすぐの喜亭。昨年行った春駒のすぐ近く。

店内の至る所にキティグッズがさりげなく置かれている。
奥さんの趣味なのだろう。ご主人の風貌から見て間違いないと思う。

メニュー。繁華街の店なので簡単なおつまみ類もある。

味噌ラーメン 700円。
野菜炒めに時間を掛けていた。

プルシコ系のよく縮れた西山麺。

適度な甘みとマイルドなコク、好みのスープだ。
次を予定しているのにレンゲの往復が止まらず、飲み干してしまった。
カーステレオのCD読取不良が様々な連想を生み、スピーカー自作と相成った。
記事をアップしてほどなく非公開コメントがあり、2ちゃんねるデビューを果たしたのを知った。
自身の黒歴史にハクが付き、まさに光栄としか言いようがない。
自作スピーカを趣味とされている方々が見れば噴飯物であろう。
控えめに書いたにもかかわらず、よくも検索に引っ掛ったものである。
さて本題。
愛車のカーステはカロッツェリア。
ETCやハンズフリー用のマイクなど、前のオーナーは相当お金をかけた模様。
当初はシガーソケットからACコンバータで電源を取り、CDウォークマンから外部入力端子に繋いで聴いていた。
しかし、置き場所を取る上に些細な衝撃で再生が止まってしまうなど、使い勝手が悪い。

カーステレオにはMDデッキが付属しているので、ミニコンポの他に昔懐かしき録再MDウォークマンを探し出してせっせとダビングを繰り返していたのだが、二段構えで作業していても結構時間が掛かる。
ながら聴きでダビングが終わった時には改めて聴く必要がない、という事も少なからずあったりして虚しくなる。
こうなるとMP3再生のiPod touch又はウォークマンという事になるが、最安機種でも1万円前後するので迂闊には手を出せない。

先日、パソコン工房で偶然見つけたのがFMトランスミッター式のMP3再生機。
税込1,513円という価格に釣られて即購入した。

CB-ROUTE29という機種で、USBとSDカードに対応。
アマゾンのレビューを見ると不具合が目立つようだが、今のところ問題なく作動している。
シガーソケットに差すだけで使えるので場所を取らず、エンジンを再始動した時には停止時に終わった曲の最初から再生される。

夜間はこんな感じ。
肝腎のディスプレイだが、例えば20曲入りのCDを10枚分入れると総トラック数200曲の何曲目という表示以外、殆ど用を為さない。
本体中央又はリモコンの再生ボタンを長押しすると再生モードを切り替え出来るようになっており、一曲再生、ランダム再生、フォルダ再生モードなどがある。
フォルダモードでそのままにすると、現在再生中の曲が含まれるフォルダ内でリピート再生するようになっている。
使い慣れていないので現時点では断定出来ないが、フォルダ単位の選択は出来ず、早送りや巻き戻し機能もない模様。
これだと曲探しに難儀するので、アルバム数枚分をその都度入れ替えるか、ジャンル別に記憶媒体を用意してもいい。
MP3なら1GBの媒体にCD10枚分は楽に入る計算だ。

一番上の左は演奏中の経過時間、右がFM周波数。
2段目は曲名(文字化け)
3段目はアルバムタイトル(8文字まで?)
4段目は記憶したトラックが19曲で現在13曲目。
表示面が小さいので運転中の視認は不可能。
この手の商品を探すと色々出てくるが、ディスプレイに日本語対応が見当たらないのが残念。
それにしても、せいぜいラーメン2杯分で気軽にMP3を再生出来るなんて、10年前には想像すら出来なかった事だ。
CDをMP3に変換するにフリーソフトをDLして作業していたのだが、古いCDなんかだと曲名が表示がされない事が多く、現在はWindows Media Playerに頼っている。
ネットに接続した状態であれば、廃盤や輸入盤でも勝手に情報を仕入れてくれるので重宝している。
12月2日。
氷点下だったのでクローゼットからマフラーと手袋を引っ張り出し、娘と一緒に地下鉄まで向かう。

昼は持参の握り飯とカップ麺、宴会場に向かう前に〔ひのでそば〕で〔かけ〕。
大して飲まないだろうけど、空きっ腹にアルコールは良くない。

京王プラザホテルにて、同窓会の各担当期が一堂に会しての忘年会。
80人近く集まっただろうか? 選挙絡みで欠席した人も多く、それでも少ないほうだ。
自分の左隣は同期のN君、右隣は同じバンドのユーフォ吹きM氏という、遠慮なく飲むには願ってもない配置。

母校は今年創立80周年を迎えた。
自分が1年生の時に大同窓会で演奏した時は〔創立50周年に向け、我々としても様々な取組を始めなければならない〕という、当時の同窓会長の発言が記憶に残っている。
演奏したのはショスタコーヴィッチの〔祝典序曲〕と〔フェリスタス〕。
全道大会前の暑い日で、〔既に全国大会出場を決めている〕と紹介されて会場は大拍手・・・。で、結果はダメ金。
現在に至るまで最も全国に近い演奏ではなかったかと思う。

ビールばかりだと腹が膨れるので途中からワイン。
2時間でお開きとなり、寄り道せずに大通りまで歩き、地下鉄で帰宅した。
11月30日。
携帯の電池が突然死したのでショップの開店を待ち、交換してから作業に入る。
ここで問題発生。
箱が出来上がったので内部に仕切りを作る予定だったのだが、片方がA5にも満たないスペースに9㎜厚の木材を何枚も入れるとそれだけで埋まってしまう。
6㎜厚で高さ120㎜の木材が無かったので「何とかなるだろう」と思っていたのだが、これではどうしようもない。
そこでやむなく前回触れたBOSE方式を踏襲する事にした。


材料は仕切り止め用に鯉のぼりの竿。そしてA4ファイルとバインダー。
いずれも家にあったもの。

曲げは容易だがグラつくのが難。
バインダーをカットもので補強したり横から竹串を差すなどして安定させる。
空路の幅を確保しながらの作業のため、かなり神経を使う。

やっとの事で内部が完成した。

上蓋には廃棄したPCモニターのプラスチック板を使う。

インチキBOSEの完成。
上にPCを置いてみる。12センチはやや高いか?
実際に鳴らしてみると、全体的にこもった音・・・。
低音は増したかのように感じるが、どうやら薄い塩ビがコーンの役割を引き受けてしまったようである。
そして隙間から回り込んだ音が内部で共鳴し合い、煮過ぎて貝だか肉だか判らなくなったゴッタ煮のような按配だ。
元々非力なスピーカーに狭いエンクロージャーという組み合わせなので、早い段階から察しはついていたが、丸2日間楽器も吹かず、昼寝もせずに打ち込んだ結果がコレか?といった暗澹たる気分になる。
中の仕切りを硬いバインダーにすればもっと改善されるのでは?とか、高さを9㎝にしてバスレフにすれば置台として更に有用になるのでは?といった考えもあるにはあるが、バックロードホーン式でマトモな物を自作するとしたら、やはりスピーカの選定から始めるのが筋、という事なのだろう。
そもそもの発端はカーステレオの故障なのに、連想が連想を生んでいるうちにスピーカー自作と相成った。
一見複雑でありながら結果的に用を成さないというのは、まるで自分を見ているようだ。

今年の8月、盆の墓参りで見かけたインチキ坊主。
11月28日の夜。
設計図(というかスケッチ)をFBに載せると「ボーズのラジカセみたい」という知人のコメントがあった。
通販で評判の高いBOSEのCDプレイヤーだと思い、検索すると内部の断面画像が出てきた。

共鳴管の長さが左右合わせて132㎝。これがこのサイズに収まっているのだから凄いとしか言いようがない。

自分が作るとしたらこんな設計になる。
通路の仕切りは曲げが容易な塩ビのA4ファイルを使えばいいだろう。
ただしこの方法は技術的に難がある。
そういえば20年以上も昔のバブル時代に、職場の昼休みに1台20万近くもするSONYの高級CDラジカセを実演販売していたのを見た事があるが、仕組みはBOSEとは異なるようだ。
11月29日。
ダイソーで必要な木材と工具類を調達した(全て108円)。
①MDF 300×200×6を2枚
②平板 450×120×9を4枚
③ホールソー(直径51㎜)
④木工用ボンド

スピーカーを分解する。ねじ留めが1ヶ所もないので、マイナスドライバーを差し込んでこじ開けた。

スピーカーユニットは4Ω3Wと読める。
ちなみにアンプの出力は2×2W。

早速スピーカーボックスを作る。
厚さ9ミリの柔らかい板に木ネジは厳しいので、台所からコッソリ竹串を持ち出し、ダボ継ぎにする。

ダボの仕上げにゴム印の板を使用。硬いので重宝する。


スピーカーとアンプを取り付けてこの日は終了。
箱の組み付け部分に木工ボンドを塗って一晩養生。
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