今のところFOSTEX P1000Kを入れたTQWTがメインとなっている。
ミニコンポのスピーカーを流用したJSPは、良く言えば刺激の無い音で鳴ってくれているものの、エッジが硬化していてメリハリが不足気味。
普段聴きする分には不満はないのに、ネットで色々見て回っていると試してみたいユニットが次から次へと出て来るものだ。

12㎝のフルレンジ、ダイトーボイス F120C85-1。
つい先日、もう新しいユニットは買わないと書いておきながら、物欲を優先してしまった。
4月25日現在で税込1個1,711円。コイズミ無線の通販で購入。
中学生の時、近所のゴミ回収屋から譲り受けた真空管ラジオ(三菱とかゼネラルとか)やテレビのスピーカーを思い出す。
12㎝の割には最低共振周波数(fo)が160Hzとかなり高めなのがポイント。
コイズミ無線のカタログに2.7ℓの専用エンクロージャーSV-101/105φというのもあったが、果たしてどんなものだろう?
見た限りのユーザー評価は〔低音は出ないけど音はいい〕そうである。
ならばJSPの箱で低域を引き出せないものか? というのが購入動機だ。

JSPの場合、12㎝の推奨容積は21~30ℓ。
後で13㎝も対応出来るようギリギリ広げて29ℓを確保した。
ツイーターはそのままにしておく。

ミニコンポ用とネジ穴がぴったり適合。内部から取り付ける。
最初はダクト長を70Hz付近で調整したところ、やはり低域が伸びていない。
しかし中高域の充実感は噂通りで、音源を選べばそのままでも聴いていられる。

特にピアノの響きが素晴らしかった。ジャズトリオではウッドベースの響きが実に生々しい。

ここで実験。
紙筒をカットし、44.7Hzに設定してみたところ、低域がグンと伸びた。
呼び水としてはこの辺が限界か?
マグネットが貧弱なうえにコーンの振幅も小さく、元々foが160Hzのスピーカーなでこの変化は予想外。
超低域は望むべくもないが、バランスよくしっかりと鳴lり、オーケストラもちゃんと聴けるようになった。
正にJSPの面目躍如といったところか。
これからエージングでどう変化していくのかが楽しみだ。

※ 5月1日追記
一晩鳴らし続けたが、音に変化は見られず。
欲を出して共振周波数を少し上げてみた。

FO値の3分の1程度までが目安というのをどこかのブログで見たのを思い出し、52.6Hzに設定。
低域の迫力が若干増したような気がしたものの、歴然とした差とは言い難い。
それでも通常のバスレフ並みには出ているのではないだろうか?
開閉可能にしていた側板を接着して密閉度を上げれば少しは変化が見られるかもしれない。
※ 2016年12月追記。
後面開放型エンクロージャーで鳴らしてみました。コチラ