2.5インチ(64㎜)とは思えぬ雄大な響きが気に入って現在メイン使用中。
惜しむらくは高域の伸びがイマイチな事。
中低域が充実しているぶん不足がちに聴こえるのだろうが、聴力の衰えも一因かと思う。
高域のキレはALTEC LANSING 3インチ(75mm)に軍配が上がり、ジャズに限ってはそちらを聴いている。

先般、NFJで同じPeerless社のシルクドームツイーターが売られているのを知り、早速1セット購入。
2ウェイで聴くにはツイーター側にコンデンサを通して低域部分をカットしないと帯域が被ってガヤガヤ煩いのは知っている。では何Hz以下をカットすればいいのか?
使っていないミニコンポのスピーカーを外してツイーターのコンデンサを見ると3.3μF。市販の小型2ウェイはこれが一般的のようだ。
フルレンジは2ウェイのウーファーよりも高域が伸びるので、3.3μF(12kHz以下をカット)を下限としてそれより上の帯域をカットするコンデンサから良いのを選べばいい。

狸小路の梅澤無線とAmazonで買い求めたフィルムコンデンサとクロスオーバー周波数(4Ω)の一覧。
① 3.3μF・・・12,045Hz
② 2.7μF・・・不明(14,000Hz前後と推察)
③ 2.2μF・・・18,068Hz
④ 1.0μF・・・39,750Hz

100均で買った本立てに穴を開けてスタンド代わりにする。
比較試聴の結果、2.2μFが音量的に最もバランスが良かった。
ミニコンポから中華アンプに通すというシステムではハイレゾの領域を望むべくもないだろうが、追加した効果は充分。
元々高域がキツいトスカニーニなんかは向きを変えれば済む。

ALTEC LANSING 2.5"(64mm)はコンデンサを通せばツイーター代わりになる。
TangBandのW3-881SJF用に作ってみたが、元々バランスの良いユニットなので無いよりはマシ、といった按配だ。

続いては当ブログでお馴染み? ソニーのCD電蓄(D-3000)。
ふくよかで落ち着いた響きが恋しくなって部屋と物置を何度も往復している。
このユニットは高域の伸びが充分なのを実証済みなので、アンプの経年による性能劣化か、高級感を損なわぬよう元々高域を出ない仕様にしているのだろう。
高域を出せないアンプにツイーターを取付けても無意味かと思われるだろうが、Peerlessと一緒にポチってしまったのだから後には引けない。
少しでも改善されれば儲けもの、という事で

NFJショップで1インチ(22.8mm)ツイーターユニットが1個240円。
安価でしかも平べったいのでサランネットでいい具合に隠せそうだ。

フルレンジの端子からコードを配線し、開けた穴から表に出してツイーターに接続(穴は木工ボンドで塞ぐ)。
スペースが取れないので3.3μFの電解コンデンサーを付けてみた。
結果、変化なし。
試しにPeerlessのツイーター(3.3μFのフィルムコンデンサに交換)で聴いても変化は見られない。
9,000Hz以上出ていないのではないか?というユーザー評価もあったので疑ってみたものの、それ以前にアンプ自体の高域が出ていないのは間違いない。
高級な響きを損なわぬよう高域をカットしていると思われる。
そうであれば、回路図からフィルターを探して外すという手もあるが、解体が面倒な造りなのでそこまでする気は無い。