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BOSE AW-1

1昨年、帯広のとん平に行った時に、店内でやけに張りのあるBGMが鳴っているのが気になって確認したらBOSEのポータブルオーディオだった。

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色からしてCDを搭載したAW-1Dと思われる。
この時点では見た事のないモデルで、通販でよく見る例の平べったいやつ以外にもあったんだ・・・という印象。
1985年から訪問販売で売られていた商品なので知らなくて当然か。
同じく実演会場でその場で契約させる販売手法のソニーCD電蓄の登場は3~4年後となる。
本体価格が20万で電池ケース付きのソフトケースと併せて27万だったそうだ。

何気にオークションを見ていると目に留まり、検索すると色々な事が判ってきた。

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オークションをマメにチェックしていれば送料込1万円以内で入手可能。
ただし、この時期の製品は使っていなくても音質が劣化するそうなので、ちゃんとした状態で聴くには電子部品の交換が必須となる。
この個体もそうで、共鳴管でウーファーの鳴りは凄いが、中高域が死んでいて聴くに堪えない。
部品代は安くても自分のスキルで直せないのは目に見えている。
結局、レストア業者にお任せした。

デジタルアンプ並みの分解能にアナログの柔らかさが加わる極上の響きで、「歴史的名機」と評されるだけの事はある。
この響きと同等のオーディオ装置を組むとすれば相当な出費が必要となるだろう。

1980年代にこのサイズでこれだけの音を作り上げた当時の技術陣の努力は相当なものだったに違いない。
その事を実感出来ただけでも大きな収穫で、今回お世話になったレストア業者さんには深く感謝したい。

ワンポイントなので左右の広がりに欠けるのは致し方ない。
もう1台入手して片方ずつ鳴らすという手もあるが如何なものだろう?
検索しても、そうした聴き方をしている人を見つけられずにいる。
(続く)
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