28歳の時に南警察署前に開業して3年、その後裏参道で32年、現在の場所で13年で計48年。
あと2年で50周年という節目で二人ともまだ元気なのに、マスターは高齢を理由にしていた。
武漢ウイルスによる常時マスク着用とか消毒対策など、面倒な仕事が増えてしまったのも一因だろう。

30年ほど前になるが、いきなりビールを注文した中年客に「ウチは飲み屋じゃねえんだわっ!」と即座に切り返した時はヒヤヒヤしたものだった。
そんなマスターも次第に好々爺となり、ここ2~3年で体も一回り小さくなった。

最後の1杯は味噌大盛り。

娘と山妻はとんこつ醤油と味噌を注文して半分ずつシェア。

最後なのでチャーハンも注文した。
高齢になってもスープの力強さは変わらず。
寂しいけれどもいつかは終りがくる。
不義理な性格が災いしているのだろうが、飲食店にせよ出張先のフロントスタッフにせよ、行ったら居ないという事が多すぎる。
感謝の気持ちを伝えられただけでも良かったと思いたい。