

土台柱の角を斜めに切り落として見栄えを良くする。
こちらは太さ3寸5分(10.5㎝)で、かなり高価なため取扱いのないホームセンターもある。
近所の新築現場で3尺物が2本野ざらしになっていたのを発見し、大工さんにお願いして譲り受けたもの。

バラすと全部でこれだけのパーツ数になる。最長でも1mを超す物がないので上手く積めば軽乗用車にも収まる。

組み上げてみた。
胴体は直径80㎝、全高は150㎝を超すフルサイズとなる。
カナリヤで4号帆布を3メートル分調達した。
一般に入手可能で最も厚手の帆布が4号らしい。
前作は色優先で8号を使用したところ、「宇宙の音楽」は問題なくても「アルプス交響曲」や「六宿」となると音量で負けてしまうかな?という感じだった。

胴体のサイズに合わせて5㎝ほどカットし、ほつれ止めに水で溶いた木工ボンドを塗布して一晩乾燥。
いよいよ試運転。
厚いだけあって響き・音量共に申し分ない。
ただし全体に相当の負荷がかかるため、ホゾで組んだ支柱の根元がギシギシ鳴る。
翌日、下部で布を固定する金具を取り付けしてほぼ完成状態となり、早速回してみた。

接触面が増えた分、ハンドルを回すのに相当な力が必要で、音量の調整が難しい。
しかも支柱が相当揺れる。墓石や耐震構造の建築物のように力を吸収して散らすという意味では理に適っているかも知れないが、ギシギシ音を止めるには更なる強度アップが必要だろう。
前作のように左手で布の端を持つようにするか、化繊の布にすれば抵抗が少なくても音量は稼げる。
先日端材で試した限りでは、耳に刺さる甲高い音しか出ない化繊布は使いたくないというのが本音だ。
桟木の本数を20本にしてあるが、当初の予定通り40本にすれば抵抗が緩和されそうに思われるので先ずはやってみようと思う。
【続く】