美味い食べ物に目がない火付盗賊改方の若き同心(鬼平の部下)である木村忠吾が、市中見回りの際に立ち寄った店でこの一本饂飩を食べていると、侍風情の中年男に声を掛けら、酌の相手をする事になる。
その男の実体は盗賊の頭、しかも男色野郎ときた。
店を出た忠吾は後を付けてきたこの男に頭を棍棒で殴られて監禁されてしまう。。。
というのが冒頭のあらすじ(だったはず)。
別に小説の内容に触れるのが目的ではない。
一本饂飩に関するくだりをネットで探し出したので孫引きさせてもらう。
五寸四方の蒸籠ふうの入れ物へ、親指ほどの太さの一本うどんが白蛇のようにとぐろを巻いて盛られたのを、冬はあたため、夏は冷やし、これを箸でちぎりながら、好みによって柚子や摺胡麻、ねぎをあしらった濃目の汁(つゆ)をつけて食べる。
江戸時代に実際にあったものなのかは知らないが、メニューとして出している店が1~2軒実在するようだ。
作るのに手間が掛かる上、何十分も茹でなければならないので採算が合わないのではないか。
小鍋立てと同様、趣味的に挑戦する鬼平ファンは数多く存在するに違いない。

先週函館でやったサバ味噌の挟み焼き で残った粉を全部入れて水をかけ回し、30分ほど寝かせる。

麺は切るのではなく押して角をつけるらしいが、捏ねあげてから「打ち粉」を残しておかなかった事に気付いた。しかしもう遅い。

結局こうするしか他に方法が思い付かない。何となく先が見えてしまう。
清水アキラが春日八郎に扮して歌う「別れの一本グソ」 、これだな。
45分後、中心部に火が通らないのに表面がドロドロになり始めたので火を止める。


異様だ。奇怪だ
訂正しよう、 「検診一番○○」 。
空腹でバリウムを飲むから。
食感はうどんというよりも「すいとん」に近い。いや、饅頭の皮を圧縮した感じか?
円錐形は体積が増えるのでやはり四角いほうが火の通りがいい。
仮に家で作って、多感な長女に「いいから食え!」とやったらベソかくか、しばらく口をきいてもらえなくなるかのどちらかだろう。

ネギは昨晩使い果たしたので薬味は天かすとチューブ生姜。
ちゃんと冷やせば不味くはない。
失敗作の部類に入ってしまったが、空腹も手伝って全部食べた。

「太さはせいぜい親指ぐらいまで、そして四角く」。
とりあえずこれだけ守れば失敗せずに済むのかな。