父の死

仕事に向かおうと準備中の7時半頃、昨夜から病院で夜通し見守っていた姉から容態が悪化していると電話があり、直行する。

モニターの数値は、徐々に、しかも確実に終焉に向かいつつあるのを克明に示し続けている。
なのに時刻は2分遅れている。

担当医が脈を取り、不規則な微動パルスすら感知しなくなったモニターに赤ランプが点った。

私と担当医の腕時計の分針が一致しているのを確かめ「8時54分ですね?」。

家族が見守る中、父は81歳の生涯を終えた。

徐々に穏やかになってゆく表情を見ているうちに、周囲が感じる悲しさよりも、苦しみから解放されたという本人の安堵感のほうが大きいのではないかとさえ思えてきた。

出張が多い仕事柄、親の死に目に遭えないだろうと半ば諦めていたのだが、常に用意周到だった父はその辺を上手く勘案してくれたようである。

施主だというのに、明日はどうしても外せない仕事だ。
それを終えてから通夜に行く。
周囲は陰口を叩くだろうが仕方がない。
葬儀屋との打ち合わせや親類への連絡も午前中に済んでいるから、後は自分がいなくても問題なく進行するだろう。

葬儀が終われば別な感情が色々と湧き出てくるだろうが、とりあえず寝るのが肝心。
関連記事
2013年08月02日 | Comments(8) | Trackback(0) | 家庭
コメント
No title
驚きました・・・

いつも元気な御姿をブログで拝見していただけに残念です。

お互いに、もうそのような歳になったと言う事ですね。
自分は2歳の時に父を亡くしています。

年老いた母を、今日まで札幌に呼んで親孝行のまねごとをしていました。

まねごとでも出来る内が華ですね。

改めてお悔やみ申し上げます。
ジェントルI URL 2013年08月03日 23:35:36 編集
No title
>ジェントルIさん

どうも有難うございます。
法要では夫婦揃って参加する叔父さんや叔母さん達も年をとり、年々人数が減っていきます。
悔いのない人生を全うしなければ、という事を身をもって教えてくれたような気がします。

funfunfun409 URL 2013年08月04日 19:44:34 編集
ご苦労様でした
お悔やみ申し上げます。

私も昨年11月に父を失いました。
82歳、朝起きることがなく、夜中に
亡くなりました。医師は、苦しむことなく逝ったと話してくれました。その顔は実に安らかで「お前たちがんばれよ」と言っているように思えました。

親父が生きた証として、蔵書をもらいました。死ぬまで勉強していたようです。

funfun409さんもお疲れさまでした。
よしき URL 2013年08月05日 15:32:03 編集
No title
心よりお悔やみ申し上げます。

自分も数年前に実父を亡くしたのですが、なんとか最期を
看取ることができました。

今回、最期を看取ることができ、亡き父上も喜んでいること
と思います。

自分もそうですが、親はいつまでも元気ではない、という
ことなので大切に、と思っています。

お疲れ様でした。
cartman URL 2013年08月05日 21:03:59 編集
No title
>よしきさん

そうだったんですか。
祖父の死からもう30年近く経ち、自分が思うほど時間は残されてはいないんだということに改めて気付かされました。
funfunfun409 URL 2013年08月06日 19:43:22 編集
No title
>cartmanさん

長い入院生活でしたが、家族に見守られ最期を迎えられてそれなりに幸せだったのではないかと思います。
それにしても、施主というのは度量を試されるものです。
さすがに気疲れしてずっと空腹状態でしたました。
funfunfun409 URL 2013年08月06日 19:45:25 編集
No title
お悔やみ申し上げます。
NOB URL 2013年08月10日 20:55:01 編集
No title
NOBさん、有難うございます。
初七日も済ませ、日常の世界が戻りました。
funfunfun409 URL 2013年08月10日 21:55:31 編集

管理者だけに表示する
 | HOME | 

プロフィール

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

FC2カウンター

ブログ内検索

リンク

月別アーカイブ

最新トラックバック