fc2ブログ

デューク・エリントン・オーケストラ 札幌公演


11月28日。

仕事を終え、職場から徒歩で大通方面まで歩く。

panelimg_20131130143650d70.jpg

オーロラタウンの〔八雲〕で軽く腹拵え。チョイ飲みセット1,200円也。
ここから市民ホールまで徒歩3分だ。

kanshokai-20130917_01-page1-1.jpg

日頃お世話になっている方が急用で行けなくなり、チケットを譲ってもらった。
〔会員になりすまして入場する〕という託言に従い、地味なコートに地味なマフラーという格好で、口をヘの字に結んで悠々と受付を済ませる。
これにベレー帽が加われば完璧だったのだが、しまむらで見つけられなかったのが残念。

毎年のようにやってくるグレンミラー楽団は公演回数をこなすスケールメリットでチケットは求め易い。
しかし同じビッグバンドでもデューク・エリントン楽団となるとそうもいかないので興行側も苦労するようだ。
非営利組織である文化鑑賞会だからこそ実現出来た企画だと思う。

画像 023

開演前、ステージの配列。
2台のマイクはそれぞれ金管・木管のソロ用。
各セッション毎にもマイクが用意されている。

画像 027

今回のプログラム。
オープニングの〔A列車〕以外は演目通りとならず、プログラムにない曲も多かった。
全体的に折り目正しい演奏だったのは、今回の客層を考慮しての事だろうと思いたい。

画像 024

メンバーが登場し、いよいよ〔公爵演奏會〕がスタート。

生音を上回るスピーカ音量に惑ったのも最初のうちで、繊細でゴージャスなサウンドに魅了される。
自分の席は前から3列目。ソロプレーヤーのサウンドが真正面から飛んでくるという願ってもない位置。

ガッチリ体型の黒人プレイヤーはいかにも見映えがする。
吹く時の姿勢もバラバラで、Showの要素も含めていかにもジャズの世界。

華麗なソロの連続に圧倒され、バンドのアンサンブルも、例えばPPPで柔らかく響かせるハーモ二―の妙などは聴いていて何度もゾクッとさせられる。
コンマスも洒脱なトークや身振りで客を沸かせる。

後半の途中にヴォーカルの平賀マリカが登場し、プログラムに華を添える。
当楽団と共演したCDをリリースするなど、国内での評価は高いようだ。

かつてジャズ喫茶やLPレコードで慣れ親しんでいた40~50年代の佇まいは感じられず、アレンジも変更されている。
御大が没して40年という時の経過を思えば、往時の雰囲気を期待するほうに無理があろう。
しかし、色彩感溢れるエリントンの楽曲をこれほどまで豊かに表現してくれるのはやはり「本家本元」の強みなのだろうと。
キッチリ2時間、エリントン音楽の素晴らしさを余すところなく伝えてくれた。

画像 033

30年近く前に購入したCD(当時3,500円!)。
1957年のステレオライブ盤にしては音が良過ぎるので、スタジオ録音に差し替えられた可能性が高いが、名曲ズラリのお勧め盤。

※12月1日後記・・・廃盤みたいです。

2013年11月28日
於 札幌市民ホール 18:30開演、20:40終了

関連記事
2013年11月30日 | Comments(0) | Trackback(0) | 音楽
コメント

管理者だけに表示する
 | HOME | 

プロフィール

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

FC2カウンター

ブログ内検索

リンク

月別アーカイブ

最新トラックバック