fc2ブログ

エコジョーズ

10月中旬に給湯器が故障した。
メーカーの人曰く、“後の事を考えると買い替えたほうが安い”状態らしい。
灯油ボイラーの寿命は10年、ほぼその通りになったわけだ。

20万で同じ機種を入れ替えるか、思い切ってLPGの〔エコジョーズ〕にするか、最初の5年間を過ごした会社に相談し、見積りをしてもらった。

給湯と集中暖房の循環機能が1台に集約されたボイラーが40万と高額だが、係る工事代金は一切無料で、その代わり継続してLPGを供給する設備貸与契約を結ぶという内容。
この貸与契約は昔からLPG業界の常識。

LPGは24,000kcal/㎥、灯油が8,767kcal/ℓなので単純にカロリーベースで比較した場合、灯油単価を95円とした場合、それに2.74を乗じればLPGの㎥単価が260円で同一となる。

油屋を離れて20年以上経つのにこうした換算式が頭の隅に残っていて、担当者と電話で会話しながら電卓で算出した。
提示されたガス料金は一定量を超すと260円を下回るので即決。
そこそこ流行っているラーメン店や蕎麦屋の㎥単価と大して変わらない。

応急措置で16号のガス給湯器を取り付け、10キロのガスボンベを定期交換しながら工事着工を待つ。

ガスボンベ設置場所

2台あった灯油タンクの1台を撤去。
再利用せずに廃棄すると聞き、勿体ないのでご近所さんに引き取ってもらう。

灯油ボイラー2基

左はロードヒーティング用で右が集中暖房用。
つまり我が家では3台の灯油ボイラーが稼動していた事になる。

画像 009

分厚いコンクリに配管用の穴を何箇所も空けるのが大変だったとかで、工事に丸2日間を要した。

ガスボンベ設置

ズラリと7本並んだ20キロボンベ。
当初、ドラム缶より2周りほど大きい300キロのバルク容器を設置する予定が、公道に干渉するのと開口部からの離隔距離の問題で結局こうなった。
一般家庭の場合、通常は50キロボンベ4本で2本ずつ定期交換する。

画像 006

1台2役のガスボイラーはリンナイの製品。
奥の四角い物体は密閉式膨張タンクで、これを通して暖房の不凍液を2階まで上げる。

膨張タンク仕様

タンクの仕様ラベル。
圧力が0.06MPaというのは、不凍液を6mの高さまで上げられるという意味らしい。
今まで付いていたのは0.05で、2階のパネルヒーターは5.5mの位置。
ボイラーの設定温度をいくら上げても2階はパネルの半分しか温まらず、エア抜きを試みても状況が変わらない理由がタンクの選定ミスだった事が判明した。
10年間、かなりの灯油を浪費した事になるが、勉強不足だったので仕方がない。
こちらも無償工事に含まれる。

画像 008

ついでに、お湯の配管に蛇口を取り付けてもらう。
ここから高圧洗浄機に引っ張り、念願だった冬場の洗車が可能になった。

“エコジョーズ”というのはガス機器メーカの業界用語で、排気熱を回収する事によって給湯効率を従来の80%から95%にまで高めた次世代給湯器・ボイラー及びシステムの総称。
これでガス消費量が12%軽減されるそうだ。

加えて我が家の場合はボイラー2台が1台になったのと、膨張タンクの交換で燃料代は更に抑えられるだろうから、ボイラーの差額分20万円は数年で回収出来るという計算になる。
灯油価格の高止まりがこの先も続くと仮定すればの話だが。

panelimg_201312061320090c5.jpg

エコジョーズの仕組み(日本ガス協会HPより画像拝借)。

排気筒手前に設けたパイプからも熱を回収。
ステンレス管なのは耐熱・防錆を考慮しての事と思われる。
排気ガスは水蒸気を多分に含んでおり、冷やされると水滴になるのでドレン管で屋外に排出。




関連記事
2013年12月05日 | Comments(0) | Trackback(0) | その他
コメント

管理者だけに表示する
 | HOME | 

プロフィール

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

FC2カウンター

ブログ内検索

リンク

月別アーカイブ

最新トラックバック