
7時前、レストランより。
函館山の頂上が見えると降らないそうだが・・・。
お昼に仕事が終わり、それを待っていたかのように降り出した。
後片付けを済ませ、函館新道に入る。
確かこの辺りだったな・・・と走りながら左側を見ていると入口の案内を見つけた。

大阪屋
移転してから初訪問となる。
以前の店舗は国道沿いにあり、〔きたぐに〕の看板付近だった。
〔手打ち〕の店としてかなり評判のようだ。
ここで1度〔天ぷらそば〕を食べたのは覚えている。
もう15年前だったか20年前だったか?
普通は〔もり〕しか食べないので数人で行ったものと思われる。

丁度客が帰ったところでカウンタ席が空いていた。

この箸入れを見ると薄暗かった移転前の記憶が蘇る気がする。

大もり 720円。

説明書きには蘭越産の石臼引き蕎麦を2・8で手打ちしている、とある。
ツユは半生返しを継ぎ足し続けているそうで、非常に深みがある。

ちょいと箸で摘み、蕎麦の上に乗せたのを啜るとガツンと来た。そして涙。
蕎麦屋でこの辛さは尋常ではない。
香り高い一味を置く店に時々出会って嬉しくなる事がたまにあるが、丹念におろしたわさびを出す店は稀だ。