よし栄寿し

11月10日。

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今回の宿はグランテラス帯広。
旅装を解き、少し仕事をして18過ぎに外出する。

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〔八丁堀〕は暗いまま。

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店の行灯もまばら。実際には営業しているようだが。

老店主はカウンタの奥に腰掛けてテレビを見ていた。いつもの情景だ、

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外は雨で客が来る気配もなく、店主と話が弾む。

寿司職人としてのスタートは昭和34年で、女優の和泉雅子の叔父が経営する東京中野の有名店で修業したそうな。

握り寿司はシャリとのネタのバランスが大事で、シャリが適度に空気を含んでサラリとしたものでなければスシと言えないんですよ・・・と店主。

昔の〔美味しんぼ〕で、高慢な有名店の主人が握ったシャリをスキャナーに通して凹ませる話があり、その時に登場した新富寿しの老主人を連想してしまう。

ちなみに〔新富寿し〕というのは魯山人も通っていた超有名店で、漫画の中では都会の喧騒を逃れて田舎に引っ込んだ事になっている。

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この小判型で一口サイズの握りも昔のままだそうで、それを懐かしがる客も今やいなくなってしまったとか。
物の本では知っていたものの、まさしくこれがそうだったとは気付かなかった。

現在主流の、ネタが大きな握りは〔田舎握り〕と呼ばれていて、〔店を持つようになっても田舎握りだけはするなよ〕と親方から何度も諭されたそうだ。
半世紀以上も昔の話を、老店主はまるで数年前の事のように話してくれる。

江戸前の流れを汲む寿司が、地元人も敬遠するような帯広の場末街でひっそり生き残っている。凄い事だと思わずにはいられない。

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あと4年で50周年。ぜひ見届けたいものだ。

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2015年11月12日 | Comments(2) | Trackback(0) | 寿司
コメント
No title
なんとも云えぬ郷愁を感じる路地写真に
しばしうっとっりさせて頂きました。
sena URL 2015年11月13日 11:37:31 編集
No title
>sena さん

こうした本物の場末感を醸し出しているのは、他には函館の菊水小路ぐらいでしょうか。
そのまま映画のロケに使えそうです。
funfunfun409 URL 2015年11月14日 08:52:48 編集

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