音場型共鳴管システム

バックロードホーン自作の過程で試しに購入したF77G98-6が2個余っていたので、正月休みにFOSTEXのP800-Eに入れて聴いてみようと思っていたところ、まさかの入荷待ち(12月20日現在)。

現時点でスピーカーを新たに作る気も起らないのだが、それでも何か面白い用途があればいずれ、という軽い気持ちで自作関連のサイトを見て回ったところ、独創的なスピーカの研究・開発で知られるバスレフ研究所のWebmaster氏が実験機として作成した〔音場型共鳴管システム〕というのが目に留まった。

4方から放出された再生音が部屋の至る所に反射してリスナーの耳に届く。
実はホール(演奏会場)でも同様の事が起こっていて、楽器の殆ど全てが無指向性だから、最終出口のスピーカーを似たような状態にすればその場の音場に近い状態を得られる、というもの。

作成までの経緯や寸法、配線図等は氏が主宰されているスピーカー再生技術研究会でも紹介されている。詳細を確かめたい方は上記の2サイトを参照されたい。

費用は1個200円のフルレンジと杉の端材を使い、かなりの低コストで収まったそうだ。
そうした清々しい姿勢にも共感を覚えて作る気になったものの、2014年当時200円だった70FB02BCは今年の12月20日現在で370円と倍近くに跳ね上がり、送料も(北海道は)1,100円と高いので手が出ない。
せいぜい宅飲み2回分程度の金額でしかないんだけどね・・・。

廉価で似たようなものはないかと秋月電子通商を探すと、F02406HOというのがあった。見たところSONYのCD電蓄に使われていたものと同じようなタイプかと推定されたのでこれが狙い目か?
でも買ってしまうとF77G98-6が2個残ったままとなり、そうなると放っておけず作らずにいられなくなるのが目に見えている。

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結局6個注文し、これで8個揃った。

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今回も道産カラマツ材の12㎜合板を使う。
コンパネとは違って木目があり、しかも安い(税込1,274円)。
スピーカの外形寸法が8㎝なので95㎜幅とし、8枚取る。
余りは台座に使う。

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F77G98-6は内側から取付けるタイプらしく、外から押し込むにはキッチリ71㎜。
こうした部分はいい加減で済まされないから不要のベニヤで練習する。

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練習2回目でうまく収まった。ピンボケのサークルカッターが見える。

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20㎝飛ばしでスピーカの穴を4個。
地下室は部屋の天井が低く、最上開口部の低域が上手く抜けないと困るので上端のカットを想定し、取り付け位置を850、1,150、1,350、1,550とした。

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先にスピーカを取り付ける。キッチリ収まるので密閉工作は不要だろう。

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ドリルで穴を開け、木工ボンドを塗って竹ひごのダボで固定。

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朝9時から作業を開始して夕方に完成した。
木工ボンドが乾くのを待たず、早速聴鳴らしてみる。
最初酷かった低音ボーボーと箱鳴りは一晩のエージングで大体収まった。
懸念していた高域の不足感もない。
F02406HOに未練はあるものの、大して不満を感じさせないバランスの良さだ。
8㎝×4個で16cmに相当の低域特性を得られるそうだが、1個250円のスピーカーがこれほど豊かに鳴り響くのには恐れ入る。

さて、このシステムは聴く部屋を選ぶようで、Webmaster氏の12畳部屋ではその音場感に驚愕した一方で、6畳間ではさほど効果を感じなかったそうだ。

天井が2mに満たない物だらけの4.2畳でどれほどの効果を得られるのか疑問だったが、CDを7~8枚聴いた結果、以下の事が判った。
●狭い部屋でホールや教会の音場感を得るのはやっぱり不可能。
●ピアノやチェロの単独演奏は、スピーカを隣接すると臨場感が増す。
●ジャズのピアノトリオやカルテットは、50~60年代の録音が一層生々しい。

録音時のマイクロフォンと演奏者との距離が影響しているのだろう。

〔音場感〕に限定すれば大体こんなところ。ただし、四方乱反射による微妙な位相のズレが心地良い残響と奥行き感を生み出すので、これに関しては聴く側の好みとなる。
意外にも昭和40年代の歌謡曲が良かった。
浅丘めぐみの〔芽ばえ〕なんぞは40年代標準の残響が立体的に増幅されて感涙モノ。

(続く)
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