記録的な寒波が来るという予報に怯えつつ、日勝峠を越える。
どうやら寒波到来の予報は1日ずれたらしく、帯広もそれほど寒くはない。

一人で飲んでも愉しい気分にさせてくれる店は限られている。
私のような余所者にも良くしてくれたお店がここ3年で次々と閉店してしまい、帯広はここ1軒のみ。
酒量が減ってからはこうした店を探すのも面倒になった。


お任せで刺身を何種類か切ってもらったり、カレイの煮つけを出してもらったり。
最後はお任せで握り10貫。

寿しを食べている最中に味噌汁が出て来る。
燗酒を4本空け、会計時にその安さに驚く。
通い始めて3度目ぐらいで気付いたのだが、酒肴も握りもお好み・お任せにしたほうが却って安く上がるという不思議なお店。
1人でやっているので開店前に行くぐらいが丁度いい。
多少遅い時間でも宴会が入っていなければ何とかなる。
キタナミシュラン系の店だが、店主は決してダラシナイ人ではない。
話は変わるが、いずれ歳をとったら「ホルモンの○○ちゃん」といった、場末の狭い店でタバコをふかすババア相手に焼酎をチビチビ飲るのも悪くないなあ~などと夢見ていたものだ。
1昨年に各出張先の盛り場を調査した結果、こうした店が既に絶滅していた事が判明した。
婆さん達が老いるのと再開発でボロ屋が壊される時期が一致してしまい、ジジイになりつつある自分が取り残された感じだ。