
昨年11月撮影。
所属バンドのレンタルルームが移転する事となり、置き場所がなくなったため一旦持ち帰り。
紐が切れて公道をゴロゴロなんて事になると一大事なのでハザード点灯で慎重に帰宅した。
使用頻度とサイズのバランスが最悪なウインドマシーンよ。

台座と胴体を分け、当時乗っていた車に収まるように作ったものの、それでも置き場所がギリギリで困っていたところ、5年前に定演で使っていただいた団体が引取ってくれる事となったのは幸いだった。


2016年12月、札幌コンサートホールkitaraにて北海道教育大学 SUPER WINDSの定演。
R.シュトラウス/田村文生編曲「影のない女」で使用。
大ホールの客席から自分が作った楽器が演奏されるのを見られるなんて、まさに製作者冥利に尽きる。
実際オケや吹奏楽を合わせてもウインドマシーンを使う曲はごく限られていて、どこかが所有しているのを借りれば済む。
ところが、この先使う機会が無いといってもいい物なのに、姿を消してしまうと寂しさが募るものだ。
昨年の演奏会で、エキストラの音楽専攻生が個人持ちのマリンバを分解して5ナンバーの普通乗用車に積み込むのを見て驚いた。
工夫すればウインドマシーンも同じように作れるのではないか? 飲み会が無くなって浮いた分を製作に充てるのも有意義だなあ~、などと、頭の中で勝手に進めていく自分に戸惑っていたある日、こんな素材を入手。

荷役作業に使うシートパレット。
主に製粉会社などの倉庫で袋物を積卸しする際に使うもので、廃棄予定だったものを譲り受けた。
ホームセンターでは売られていない。
これを胴体の円筒部分に使えば小さく巻いて収納出来る。
これで「軽乗用車で持ち運び可能なウインドマシーン」が一気に現実味を帯びてきた。
続く。