出来れば音量を気にせずに好きなだけ吹きたいものだが、現実にはとても無理だ。
(ミュートの装着で)周囲に反響しないといった特性を逆手に取れば、自分が正しい奏法で吹けているのかどうかをチェックするのに非常に役立つ。
押し付けて吹くと唇が効率良く振動しないので音が死んでいるのがわかる。
息の流れが安定していないとちゃんと鳴ってくれない。
ピッチコントロールにもミュートの使用は効果的だ。
風呂の鼻歌と逆で、自分の欠点がデフォルメされるため、吹いていてちっとも楽しくはないが。

出張先での練習用として最初に購入したのがYAMAHAのサイレントブラス(左)。
大きいだけあって消音効果は抜群で、ふくよかなサウンドがいい。
ただ、重くて違和感を覚えるし、持ち運びに不便なので、もっといい物はないかと探しているうちに知ったのが(有)ベストブラスのウォームアップ。

「こんな小さくて消音効果は大丈夫なのか?」といった不安もあったが、ここの代表者がサイレントブラスを開発した濱永晋二氏である事を知り、5月に購入した。
上から下まで均一に鳴り、ピッチも思ったほど悪くない。
何よりも、装着したままソフトケースに収まるのが素晴らしい。
こんな製品、他のメーカーで出していただろうか?
現行モデルは2代目になるそうで、ユーフォニアム奏者の深石宗太郎氏が紹介記事を書かれている。
コチラ
見ましたか?
話は逸れるが、深石さん、相当モテるに違いない。
ご利益を期待して真似してみた ↓

クロい・・・・。
現在HP上で、ミュートを装着したBessonユーフォの画像を見る事が出来る。
ココの「Euphonium」下の画像をクリック
先日、マウスピースの件で濱永氏とメールでやり取りしていた際に、私が持っているのと同じ1967年製造のOld Bessonが当社にもあるという話が出たので、もしかするとこれがそうなのかも知れない。
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