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西丸震哉の最新刊

ここ10年来、新刊は出し続けているものの、どれも過去の著作からの引用が殆どで目新しさが感じられず、お元気でいらっしゃるだけでも充分だろう、という気持ちだったのだが、久々に内容の濃い著作が出た。
とりあえずは山渓の担当者氏に感謝。

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(にしまる しんや)
以前、この人の本を読み漁った時期があり、「今さらジタバタしたって仕方ないじゃないか」といった、ある意味投げやりというか諦観めいた性格は、この人の影響が大きい。
古本屋に問い合わせて絶版になった著作を可能な限り収集出来たのが密かな自慢。
結婚後、もし男の子が生まれたら名前は当然「しんや」だ!さしずめ「森哉」が良かろう、などと勝手に決めていたほどだった。
引越しの度に本の置き場所がなくなり、今は仁木町の山小屋に放置したままなのだが、当の山小屋が完成出来たのも「山小屋を造ろうヨ」があったからこそ。
この本は、自分にとっては真ん中あたりの2~3頁が全てで、本を閉じるとそこだけ手垢で変色しているという具合。

西丸


昨今は「41歳寿命説で有名な例の人」というのが一般的なようで、唐沢俊一氏みたいなのが「トンデモ本」に入れちゃってる始末だ。
過去に「ノストラダムス」の著者と共同執筆したから世評が辛くなるのは致し方ないか。

本来の研究対象である「食と人間」よりも、未開部族を訪ねる探検記や山歩きのエッセイ、自身の神秘体験といった類を、私はこよなく愛する。
西丸節は辛辣でユーモラスなので飲みながら読むには最高なのだが、既に多くが絶版となっており、入手困難なのが残念だ。
SF小説は「ニチャベッタ姫」よりも「提督からの手紙」のほうがイイ。

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「壊れゆく日本へ」 山と渓谷社刊 税込1,680円。
論調そのものは30年前から基本的に変らず、似たような「警告本」は他にも出ているので中身にはあえて触れない。後半で「西丸節」が健在なのが嬉しかった。

1923年生まれの85歳。
よく見る「関東大震災と同時に生まれた」という著者紹介は実は間違いで(この人の事だから、そう書かせているフシもあるが)、本人によれば、グラッと来た時に産気が引っ込み、1週間粘ってようやく出てきたとの事。
名付け親は洒落っ気のある祖父で、震災をもじって「震るえる哉(かな)」。
哉は(さい)と読める。
難破して日本に漂着したたノルウェーのバイキング船長を先祖に持つ。
「地球寒冷化説」を根強く唱え続ける数少ない1人でもある。
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2008年05月17日 | Comments(2) | Trackback(0) |
コメント
おお!
現在過去ログを読ませていただいております。
手前も西丸さんの本とは学生時代に出会い、結構好みです。
角川文庫の「山だ、原始人、幽霊だ」が出会いだったんじゃないかなと思います。
最新作が出てたとはびっくりです。
あならいざ URL 2009年04月17日 07:14:36 編集
No title
>あならいざさん
西丸ファンだったとは嬉しいですね。
書き下ろしは今回で恐らく最後になるんじゃないかと思います。
「山だ、原始人、幽霊だ」は面白い本でしたね。他にも「山とお化けと自然界」というのもあって、これはどうしても入手出来なかった「未知への足入れ」がベースとなっていて嬉しい思いをしました。
一度でもいいからお目にかかりたいと思っていましたが、大病を患って山男を廃業したそうで、相当お年を召されてしまったようです。
http://www.youtube.com/watch?v=R3IKHMsq--c
funfunfun409 URL 2009年04月17日 22:37:25 編集

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