本日のJR定食はあんかけラーメンとライス。
朝から立ち通しだったのでさすがに腹が減る。
函館の仕事は今日でおしまい。
今晩はぐっすり睡眠して明日は遅めに出発すればよい。
大浴場に浸かり、メインから1本新川町寄りの小路を大森町へ進む。

さかえ寿し本店
若松町界隈は最近空き地が目立つようになり、来る度に古い建物が少しずつ消滅して遠くの景色が見えたりして驚く。
それに比べると大森町(ホテルパコの裏側一帯)は昔ながらの情緒、というか寂れ感が立ちこめていて心地良い。
3月に高砂店に行っているので躊躇せずに入ると未だ客がいない。
一見客なので入り口近くのカウンタ席に座ろうとしたら熟年の女性店員が真ん中に案内してくれた。


刺身盛り1人前と燗酒2本、そして上寿し。
落ち着いた雰囲気と寿司屋特有の香りに和む。
同じ場所で60年ほど前から続いているそうだ。
さて・・・。

大盛屋は前回の日記の中で「店の間口が1間」と書いた。
あれから「いくらなんでもたった1間というのも・・・」といった疑念があったのと、有終の美を飾るに相応しい店という思い込みがあったので寄った次第。
引き戸を開けるとバンダナも割烹着もダークピンクに統一した婆さんがカウンタに腰掛け、ラジオのプロ野球実況中継を聴いている。
間違いない、壁と壁は1間だ。
ラジオの雑音がひどかったのでチューニングし直してあげた。

醤油ラーメン (400円)
再訪なので硬めに茹でてもらう。
なんと、鶏ガラが豊かに香る昔風。
婆さんに失礼だが、こんな美味いのを食べられるとは思ってもいなかった。
札幌から出張に来る客の多くが「醤油」を注文するらしい。
営業は6時半~11時頃まで。
塩気が強いのは酔客が多いからだろう。
「塩ラーメンはね、しょっぱい位がおいしいものなの」と婆さんの弁。

※ 2009年7月頃に閉店した模様。